2020年2月12日、ラグジュアリースポーツカーメーカーのアストンマーティン・ラゴンダは、ヴァンテージのオープンモデル「ヴァンテージ ロードスター(Aston Martin Vantage Roadster)」を発表した。なお、日本への導入時期や車両価格などは公開されていない。

重量増を60kgに抑えたソフトトップのロードスターを追加

1913年に設立されたアストンマーティンは2015年にセカンドセンチュリープランを打ち出し、7年で7つのニューモデルを追加するとしていた。その発表どおり、ラグジュアリークーペのDB11をはじめとして、ヴァンテージ(クーペ)、DBSスーパーレッジェーラ、ヴァルハラ、DBXなどをたて続けに市場へと投入してきた。

そして2020年2月12日、欧州でソフトトップの「ヴァンテージ ロードスター」を発表した。

画像: 左が今回発表されたヴァンテージ ロードスター。右がクーペのヴァンテージ。どちらも4L V8ツインターボを搭載する。

左が今回発表されたヴァンテージ ロードスター。右がクーペのヴァンテージ。どちらも4L V8ツインターボを搭載する。

クーペモデルのヴァンテージは2000万円強と、アストンマーティンブランドの中でも比較的低価格に設定されているが、入門モデルやベーシックモデルといった位置付けでは決してない。その走りは、精悍で獰猛なスタイリングからもわかるとおり、もっともスポーティなモデルというキャラクターづけだ。搭載されるエンジンは510ps/685Nmを発生する4L V8ツインターボで、8速ATが組み合わされる。

このクーペモデルからわずか60kgという最小限の重量増、1628kgの車両重量でオープンモデル「ヴァンテージ ロードスター」を完成させてきた。ファブリック製のコンバーチブルトップの開閉動作は、7秒未満で完了(走行中は最大50km/hまで)するという。また2段式の積載スペースを採用することでトランク容量を200L確保し、フルサイズのゴルフバッグと付属品を収納することもできる。

画像: Z型に折りたたまれるソフトトップは7秒未満で開閉できる。乗車定員は2名で、クーペモデルも同じ。

Z型に折りたたまれるソフトトップは7秒未満で開閉できる。乗車定員は2名で、クーペモデルも同じ。

空力性能や重量増などの影響により速度性能こそクーペモデルには及ばないものの、0→100km/h加速:3.8秒(クーペ:3.6秒)、クローズ時の最高速:306km/h(同314km/h)というスペックは、同ブランドのスポーツマインドを象徴するモデルにふさわしい数値と言える。

イギリス本国での車両価格は、クーペモデルより1万2100ポンド(約173万円)高い12万6950ポンド(約1812万円)に設定されて、すでに注文受付を開始、2020年第2四半期からのデリバリーを予定している。ただし、日本への導入時期や車両価格などはまだ公表されていない。

なお今回の発表と同時に、従来は8速ATのみだったクーペモデルのトランスミッションに、7速MTの選択肢がオプションとして追加された。これは2019年5月に世界限定200台で発売された「ヴァンテージAMR」にのみ搭載されていたが、今回愛好家向けとして新たに設定された。こちらも日本への導入はアナウンスされていないものの、510ps/685Nmというハイスペックを手動変速で操るという楽しみなオプションとなりそうだ。

アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター 主要諸元

●全長×全幅×全高=4465×1942×1273mm
●ホイールベース=2704mm
●車両重量=1628kg
●エンジン=V8 DOHC ツインターボ
●排気量=3982cc
●最高出力=510ps/6000rpm
●最大トルク=685Nm/2000−5000rpm
●駆動方式=FR
●トランスミッション=8速AT
●0→100km/h加速=3.8秒
●最高速=306km/h

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