イギリスを代表する高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンの動向に注目が集まっている。販売好調が伝えられる中、F1ではレッドブルレーシングと提携、自らのチームを立ち上げる動きを見せる一方で、ハイパーカー「ヴァルキリー」のリリースも間近に迫っている。そんなアストンマーティンの2020年の話題はなんといっても初のSUV「DBX」の発売だろう。今回は新刊ムック「Motor Magazine 輸入車年鑑 2020」から、そのDBXの最新情報をお届けしよう。

アストンマーティン初のSUV

DBXはアストンマーティン初のSUV。同社CEO のアンディ・パーマーが提唱する中長期計画に従って開発されたニューモデルで、ウェールズに新設されたセントアサン工場で生産される。

アストンマーティンにとってSUVはまったく初めての分野だけに、プラットフォームもゼロから設計。エンジン、ギアボックス、前後アクスルなどには協力関係にあるメルセデスAMGから供給を受けるものの、プラットフォームを専用設計した恩恵で広々とした室内空間を実現したという。

4WDシステム、エアサスペンション、アンチロールバーなどに幅広く電子制御を用いたのもアストンマーティン初である。

オンロードでの走りや快適性にくわえ、電子制御の4WDシステムやエアサスペンション、アクティブアンチロールバーなどによりオフロードでも優れた踏破性能を発揮する。日本導入は2020年秋と予想される。(新刊ムック「Motor Magazine 輸入車年鑑 2020」より)

画像: 2019年11月にワールドプレミアされたアストンマーティン DBX。日本価格は2299万5000円とアナウンスされている。

2019年11月にワールドプレミアされたアストンマーティン DBX。日本価格は2299万5000円とアナウンスされている。

アストンマーティン DBX 主要諸元

●全長×全幅×全高:5039×2220×1680mm
●ホイールベース:3060mm
●車両重量:2245kg
●エンジン:V8ツインターボ
●排気量:3982cc
●最高出力:550ps/6500rpm
●最大トルク:700Nm/2200-5000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●最高速:291km/h
●0→100km/h加速:4.5秒
●車両価格:2299万5000円

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