マセラティは、新型のスーパースポーツカー「MC20」プロトタイプの画像を追加公開した。この画像では、4月12日に亡くなったスターリング・モスに敬意を表して、彼がレースで駆ったレーシング マセラティも写真に収まっている。

マセラティはMC20とともにレースシーンに復帰する

画像: 写真左から、エルドラド、MC20プロトタイプ、そして250F。

写真左から、エルドラド、MC20プロトタイプ、そして250F。

マセラティが現在開発中のスーパースポーツカーは、「MC20」という車名だけが先に発表されている。MC20とは「マセラティ コルセ 2020」の意味で、マセラティはMC20をもってレースシーンに復帰するとアナウンスしている。

MC20の詳細は明らかにされていないが、2004年にマセラティが37年ぶりにレース界に復帰し、FIA GT選手権でコンストラクターズ & ドライバーズ チャンピオンを何度も獲得した名車「MC12」の進化形であるという。

画像: 2004年にマセラティが37年ぶりにレースに復活したときの名車「MC12」。

2004年にマセラティが37年ぶりにレースに復活したときの名車「MC12」。

以前からカモフラージュを施したMC20 プロトタイプの画像は何カットか公開されているが、実態はまだわからない。比較的コンベンショナルな、ミッドシップのレーシングプロト風のスタイルのようだ。パワートレーンはフェラーリ製ではなく、マセラティが100%自社設計・開発・生産をする新しいエンジンを初めて搭載するマシンとなる。

今回、第2弾として紹介された写真は、2020年4月12日に90歳で亡くなった伝説のレーシング ドライバー、スターリング・モスに敬意を表して、彼が駆ったレーシング マセラティの「エルドラド」(1958年)と「250F」(1956年)が、MC20とともに収められている。エルドラドはMC20 プロトタイプのデザインモチーフとされたモデルであり、250Fはモスが1956年のF1モナコGPでポール to フィニッシュを飾るなど、「お気に入りのマシン」と語っていたモデルだ。

画像: 写真手前から、MC20プロトタイプ、250F、そしてエルドラド。

写真手前から、MC20プロトタイプ、250F、そしてエルドラド。

なお、MC20のワールドプレミアは当初2020年5月が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期され、この秋(9月?)には公開される予定だ。

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