モナコのストレートで最高速は240km/h
フェラーリSF90ストラダーレは、2019年にスクーデリア・フェラーリ創立90周年を記念して開発されたモデル。SF90はこの年のF1マシンで、SF90ストラダーレはロードカーを意味する。もっともこの2台はもちろんまったくの別物で、SF90ストラダーレは量産モデルとしてはフェラーリ初のPHEVとなる。780psを発揮するV8ツインターボをミッドに搭載、3基のモーターが最大220psを発揮してエンジンをアシストする4WDマシンで、システム全体では最高出力1000psに達する。
今回のドライブは映画「男と女」のクロード・ルルーシュ監督の短編フィルム「Le Grand Rendez-vous」の撮影のために実現したもので、フェラーリサウンドを轟かせながらモンテカルロの市街地をノンストップかつ全開で駆け抜けるというもの。そのドライバーとして、F1フェラーリのドライバーであるシャルル・ルクレールが選ばれたというわけだ。
フィルムのストーリーは明らかになっていないが、モナコの美しい街並をフェラーリが走り抜けるというもののようだ。撮影当日は本来であればF1モナコGPが開催されていたはずの日で、封鎖されたモンテカルロの公道を、F1フェラーリドライバーのシャルル・ルクレールが全開で駆け抜けた。その最高速は240km/hに達したとも言われる。
その映像は、フェラーリサウンド、美しい街並、多くの有名なスポットとともに、新型コロナウイルスの流行を乗り越えようというメッセージとして収められている。この短編フィルム「Le Grand Rendez-vous」はフランスで2020年6月13日に公開される予定となっている。
フェラーリSF90ストラダーレ主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1972×1186mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1570kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ+3モーター
●排気量:3990cc
●最高出力:780ps/7500rpm
●最大トルク:800Nm/6000rpm
●最高出力(モーター):220ps
●システム統合出力:1000ps
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR
●最高速度:340km/h
●0-100km/h加速:2.5秒
●0-200km/h加速:6.7秒
●100-0km/h減速:29.5m未満
●車両価格:5340万円
シャルル・ルクレール
フェラーリF1ドライバー。1997年10月16日生まれ、モナコ出身。2018年にアルファロメオ・ザウバーからF1デビューし、1年を待たずしてフェラーリに昇格。2019年には2勝、最多ポールポジションを獲得するなど、元王者セバスチャン・ヴェッテルを上回るほどの成績を上げた。将来のF1チャンピオンと期待される。