最高出力720psでも扱いやすいV8ミッドシップ2シーター
1975年のフェラーリ308GTBに始まるV8ミッドシップ2シーターモデルの歴史。これを締め括るモデルとして登場したのがF8トリブートだ。
ミッドに搭載する3.9LV8ツインターボは、488シリーズのスペシャルモデル「488ピスタ」で培われたノウハウが投入されており、最高出力720ps、最大トルク770Nmを発生する。
その特性はとても扱いやすく、「ゼロ ターボラグ」と呼ぶ低回転域からの鋭いレスポンスがウリだ。これにトランスミッションは7速DCTを組み合わせる。エクステリアには空力性能と冷却性能をさらに進化させたエアロサーマルデザインが随所に採用されており、ダウンフォースは488GTBより10%向上されている。
なおF8には電動リトラクタブルハードトップ(RHT)を持つオープンモデルの「スパイダー」も設定されている。RHTは約14秒での開閉が可能で、45km/h以下なら走行中でも開閉できる。基本的なメカニズムはF8トリブートのものを受け継いでいるが、車両重量はスパイダーの方が70kg重い。
フェラーリ F8
■2019年6月25日:F8 トリブート発表、2019年9月19日:F8 スパイダー発表
■車両価格:3328万円(F8 トリブート)、3657万円(F8 スパイダー)
フェラーリ F8 トリブート主要諸元
●全長:4611mm
●全幅:1979mm
●全高:1206mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1435kg
●駆動方式:MR
●エンジン:3.9L V8DOHCツインターボ
●最高出力:720ps/7000rpm
●最大トルク:770Nm/3250rpm
●トランスミッション:7速DCT
●0→100km/h加速:2.9秒
●0→200km/h加速:7.8秒
●最高速:340km/h
●燃費(EU準拠):7.7km/L