フルモデルチェンジされたランドローバー ディフェンダーのロングボディ版「110」がようやく日本にやって来た。そのディテールを写真で紹介しよう。

見た目は変わってもディフェンダーの本質は変わらない

ディフェンダーは、1948年から生産されていたランドローバー シリーズの直系的モデルだ。だが、2019年のフランクフルト モーターショーでフルモデルチェンジが発表された新型ディフェンダーは、従来からのイメージを一新した。

スクエア基調のスタイルで、前後のオーバーハングは短く、立たせ気味のピラーや横開きのバックドアなど、従来型のディテールは踏襲しているが、顔つきなどはまったく異なる。ボディは、ショートホイールベースで3ドアの「90」とロングホイールベースで5ドアの「110」が設定される。

インテリアでは、2列5人乗りが基本だが110では3列7人乗りも設定される。さらに、ジャガー ランドローバーの新型インフォテインメントシステムである「Pivi Pro」を初採用し、より直観的なインターフェースに進化させている。これは無線通信でソフトウエアのアップデートが可能だ。

シャシにはアルミニウム製の新開発モノコック「D7X」アーキテクチャーを採用し、従来型までのラダーフレームより約3倍のねじり剛性を実現している。サスペンションも独立懸架となった。さらに、3Dサラウンドカメラでボンネットをシースルーにしたような映像で路面を確認できるなど、最新の装備で快適性も得られている。

日本仕様のエンジンは、今のところ最高出力300psと最大トルク400Nmを発生する2Lの直4ガソリンターボのみだが、将来的にはディーゼルやPHEVの導入も検討されている。もちろん駆動方式はフルタイム4WDで、ドライブモードが選択可能なテレインレスポンス2を装備し、ハードなオフロード走行にも対応する。

ディフェンダーはグレードやアクセサリーが豊富なため、厳選したオプションや機能を盛り込んだアクセサリーパックの設定や、厳選した装備をあらかじめ搭載した「キュレイテッド スペック」なども用意されている。

ランドローバー ディフェンダー 110SE 主要諸元

●全長×全幅×全高:5018×2008×1967mm
●ホイールベース:3002mm
●車両重量:2186kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:300ps/5500pm
●最大トルク:400Nm/1500-4000pm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●タイヤ:255/60R20
●税込価格:732万円

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