力強くタフな存在感に磨きがかかる
ハイラックスはグローバルプロジェクトの一環として2004年に開発され、2017年に日本市場への再投入されて以降、国内唯一のピックアップトラックとして個性的なスタイルを求める若者を中心に幅広い層から支持されている。
今回のマイナーチェンジでは、『Tough & Recreational』のデザインコンセプトをもと、ピックアップトラックとしてのタフさや力強さを表現するシルエットを実現。また、エンジンの改良やアイドリングストップ機能追加による燃費向上、サスペンションの変更やVFC（バリアブルフローコントロール：パワーステアリングのオイル流量制御）機能追加による操縦安定性や乗り心地の向上、クリアランスソナーの追加による安全機能の充実など、とくに実質面での機能強化が行われている。
エクステリアは台形の大型グリルによりフロントフェイスの厚み感を強調して力強さを表現。さらに、日本専用のバンパーガードガーニッシュやBi-Beam LED化されたヘッドランプにより、ワイドで先進的なデザインとしている。
インテリアではXグレードにもオプティトロンメーター＋4.2インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイを設定。メーター自体もリングのメッキ化などが行われている。
2.4Lディーゼルエンジンにも改良が加えられ、アイドリングストップ機能の追加によりWLTCモード走行燃費11.7km/Lを実現。従来型に対し15％以上の燃費向上を図られた。
走行面では、サスペンションセッティングの変更やVFC（バリアブルフローコントロール：パワーステアリングのオイル流量制御）機能追加によって、操縦安定性と乗り心地が向上している。またZグレードにオートLSDを追加。コーナリング時や悪路でのトラクション向上も実現している。
安全性能では、プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート（ヨーアシスト機能付）などの安全機能に加え、Zグレードに新たに静止物の接近を表示とブザーで知らせるクリアランスソナー＆バックソナーを標準装備した。
なお、ボディカラーは新たにオキサイドブロンズメタリックとダークブルーマイカの2色を追加、全5色を設定している。
車両価格は、ハイラックス Xが347万1000円、ハイラックス Zが387万6000円（税込）。
デッキスペースは最大500kgまで積載可能。ボディには防錆剛板を採用、ラフな使い方にも対応。
トヨタ ハイラックス Z 主要諸元
●全長×全幅×全高：5340×1855×1800mm
●ホイールベース：3085mm
●車両重量：2080kg
●エンジン：直4DOHCディーゼルターボ
●排気量：2393cc
●最高出力：150ps／3400rpm
●最大トルク：400Nm／1600-2000rpm
●トランスミッション：6速AT
●駆動方式：4WD（パートタイム）
●WLTC燃費：11.7km／L
●車両価格：387万6000円
