2020年8月19日、ラリージャパン2020実行委員会はWRC世界ラリー選手権の日本ラウンドとして11月に行われる予定だった『ラリージャパン』の開催を断念すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大のため、開催まで3カ月に迫った現段階でも関係者の確実な入国の見通しが立たないためとしている。
F1やWECに続きラリージャパンも開催断念
ラリージャパンはWRC世界ラリー選手権の日本ラウンドとして愛知・岐阜エリアで11月19~22日に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため、3月に開催された第3戦ラリーメキシコがラリー途中で短縮となって以降、WRCの2020年シーズンは中断したままとなっており、その開催に注目が集まっていた。
それでもラリージャパン2020実行委員会は10年ぶりのWRC日本開催実現に向けて懸命に各方面の調整を試みたが、日本政府が水際対策として多くの国を対象とした入国制限の政策をとる中、開催まで3カ月に迫った現段階でも「11月に数百人規模の外国人選手や関係者を入国させらえる見通しが立たない」ことから、これ以上判断を先送りにできないと判断、2020年開催断念という苦渋の結論に至った。
今後は来年秋以降の開催がすでに内定している「2021 ラリージャパン」に向けての準備に入る。