フェルスタッペン、第8戦以来の表彰台に復帰
イタリアで開催された2連戦ではパワーユニットトラブルによって連続リタイアに追い込まれたフェルスタッペンが、3戦ぶりに表彰台に戻ってきた。
2番グリッドからのスタートで逆転を狙ったが、逆に予選3番手のボッタスに先行を許し、さらにはターン2でオーバーランするひと幕もあったものの、フェルスタッペンはすぐに3番手のポジションを取り戻す。
ミディアムスタートで蹴り出しが少し鈍かったフェルスタッペンだが、後方でアクシデントが発生してセーフティが導入されたことで落ち着いた。さらにハミルトンのペナルティで2番手に浮上。首位ボッタスのペースには及ばなかったものの、そのまま順位を守りきって2位でゴールに飛び込んだ。
「スタートで遅れたのはイン側グリッドのグリップが低かったから。最初のスティントのミディアムタイヤでのペースが遅くてバルテリ(ボッタス)に逃げられたけど、ハードタイヤに換えてからはペースも良かった。全力は尽くしたし、自分のレースはできたと思う」とゴール後のフェルスタッペンは満足気に語った。
他のホンダ勢はアルファタウリのダニール・クビアトが8位、ピエール・ガスリーが9位、レッドブルのアレキサンダー・アルボンが10位に入り、今シーズン初の全4台入賞を果たしている。
ハミルトン痛恨のペナルティ、ボッタスがシーズン2勝目
ポールポジションのグリッドにつく前に、王者ハミルトンが痛恨のミスを犯した。ダミーグリッドにつくためのレコノサンスラップに向かう際、定めれた場所から遠く離れたコースサイドでスタート練習をしてしまったために、10秒のタイムペナルティを課せられてしまったのだ。
これで楽になったのがボッタスだった。16周目終了時点でハミルトンがピットインして首位に立つと、2番手に上がったフェルスタッペンとの差を1周ごとに広げて安全圏内へ。「(フェルスタッペンのことは)あんまり心配していなかった」という余裕の展開で開幕戦以来となる今季2勝目を挙げた。
一方、ペナルティによってポイント圏外まで後退し、そこから3位まで復帰するのが精一杯だったハミルトンは「いい日じゃなかった。がっかり」とレースディレクターの裁定に納得していない表情。史上最多勝記録に並ぶ91勝目は次戦以降に持ち越された。
2020年第10戦ロシアGP 決勝 結果
優勝 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)53周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+7.729s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)+22.729s
4位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+30.588s
5位 3 D.リカルド(ルノー)+52.065s
6位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +62.186s
7位 31 E.オコン(ルノー)+68.006s
8位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ)+68.740s
9位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+89.766s
10位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+97.860s
F1ドライバーズランキング(第10戦終了時)
1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)205
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)161
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)128
4位 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)65
5位 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)64
6位 D.リカルド(ルノー)63
F1コンストラクターズランキング(第10戦終了時)
1位 メルセデスAMG 366
2位 レッドブル・ホンダ 192
3位 マクラーレン・ルノー 106
4位 レーシングポイント・メルセデス104
5位 ルノー 99
6位 フェラーリ 74
7位 アルファタウリ・ホンダ 59