今回は見えるところ以上に見えないところが大幅に進化
エクステリアデザインもドアパネルに至るまで刷新され、全車にブリスターフェンダーを採用、全幅が5mm拡大され1845mmとなった。ちなみにA4オールロードは標準車より車高を50mmアップ、逆にS4は10mmダウンしている。
試乗したのは、A4 45TFSIクワトロSラインである。走り始めてすぐに感じたのは、12VのMHEVがスマートな発進と加速のアシストを味わわせてくれることだ。A4らしく走りは相変わらず軽快だが、場面によっては4輪がしっかと路面を捉えていることがわかり安心感がとても高い。ただもっとハイブリッド感が欲しいと言う人もいるかもしれないが、A4の主役はエンジンなのだ。
また熟成も進みボディ剛性も向上、オプションの245/35R19タイヤを装着して、これを見事に履きこなしていたのも印象的だった。こうしたことから、見えない部分にも相当に手が入れられていることが感じられる。
インテリアも改良され、インフォテインメントシステムに最新式のMIB3を初採用、MMIタッチ式ディスプレイを装備したことでMMIコントローラーがなくなりシンプルかつクリーンな印象が強くなった。また最後になったが歩行者検知機能付アウディプレゼンスシティや渋滞時追従機能付ACCなどADASが充実したことも、付け加えておきたい。(文:千葉知充)
■アウディA4 45TFSI クワトロ Sライン 主要諸元
●全長×全幅×全高=4770×1845×1410mm
●ホイールベース=2825mm
●車両重量=1610kg
●エンジン= 直4DOHCターボ
●総排気量=19847cc
●最高出力=249ps/5000-6000rpm
●最大トルク=370Nm/1600-4500rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=7速DCT(Sトロニック)
●車両価格(税込)=627万円