クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車を紹介していこう。今回はプジョーのフラグシップステーションワゴンである、508SW GT ブルーHDiの1回目だ。(Motor Magazine 2020年8月号より)

プジョー 508SWは日本で扱いやすいDセグメントモデル

Motor Magazine編集部の長期レポート車両として活躍してくれることになる、プジョー508SWを今回から導入した。グレードはGTブルーHDiである。さっそくではあるが、まずはこのクルマのディテールを紹介する。

全長4700mm、全幅1860mm、全高1420mm、ホイールベース2800mmというディメンジョンは、日本の道路環境で扱いやすいDセグメントモデルである。このグレードに搭載されるのは2L直4ディーゼルターボエンジンで最高出力177ps、最大トルク400Nmを2000rpmで発生する。ちなみにWLTCモード燃費は16.9km/Lで消費税込みの車両価格は526万6000円となる。

この長期レポート車両にあらかじめオプションとして装着されるのは、パールペイント9万3500円、フルパッケージ(ナッパレザーシート[運転席メモリー付]/ナイトビジョン/フルパークアシスト/360度ビジョン[フロントカメラ付]/パノラミックサンルーフ)66万2000円である。

画像: 後姿も美しい。ラゲッジルーム容量は標準時530Lと包容力がある。

後姿も美しい。ラゲッジルーム容量は標準時530Lと包容力がある。

プジョー 508SW GT ブルーHDiの主要装備が充実

ところでプジョー508SWは、標準装備がとても充実していてオプションで追加装備を選ばなくても十分に満足できる仕様となっている。

セーフティ関連装備は次回にするが、それ以外の主な標準装備を挙げると、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、スマートキー、ハンズフリー電動テールゲート、フロントパワーシート&ヒーター、フロントマルチポイントランバーサポート、ナビゲーション/ETC2.0、プジョーミラースクリーン(アップルカープレイ、アンドロイドオート)、FOCAL プレミアムHiFiシステム、アルミペダル&フロントドアステップガード、アクティブサスペンション、18インチアルミホール、フロアマット、ラゲッジセパレーションネットなどだ。足りない装備を探す方が難しいと言えるだろう。

さて、初登場のプジョー508SW。標準装備などを紹介しただけで、初回のレポートが終わってしまったが、担当者は、乗れば乗るほどこのクルマの奥深さに興味を抱いている。それはどのようなところなのか、ADAS関連はどうなっているのかなどは、次回にじっくりと報告していきたい。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)

■第1回/2020年5月26日~6月23日(1カ月目)のデータ
・オドメーター:4316km
・走行距離:2729km
・給油量:182.3L
・実燃費:15.0km/L

画像: 上下にフラット部を採用した小径ハンドルの上からメーターを見る特徴的な iコックピット。

上下にフラット部を採用した小径ハンドルの上からメーターを見る特徴的な iコックピット。

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