標準装備された数々の先進安全運転支援機能
テスト2カ月目に入ったプジョー508SW ブルーHDiだが、このクルマは長く付き合えば付き合うほど、その良さがわかるとあらためて感じられた。取材時に長距離移動することも多いのだが、そんな時は508SWに採用されている運転支援装備にはとても助けられている。
さて508SWの先進安全運転支援機能だが、標準装備されているのは、アクティブセーフティブレーキ、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンポジショニングアシスト、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターシステム、インテリジェントハイビーム、トラフィックサインインフォメーション、フロント&バックソナー/ワイドバックカメラ、アクティブボンネットなどである。
渋滞時に便利なレーンポジショニングアシスト機能
中でもプジョーらしいなと思ったのがレーンポジショニングアシストだ。これは左右の車線のどちらかをドライバーが選び、その白線から一定の距離を保ったまま走行が可能、というものだ。
これが便利だと思ったのは朝の首都高の渋滞時である。止まっているクルマとクルマの間の中央車線あたりをバイクがビュンビュンと走り抜ける光景をよく見かけるが、そのたびに接触しないか、ひやひやしてしまう。しかしこの機能を使い、あらかじめ両端の車線寄りの位置を選んでおけば、真ん中を通るバイクとの間隔が広くなるため、接触が避けられ、安心感が断然違ってくるのである。
またテスト車は、オプションのフルパッケージ(66万2000円)装着車である。このパッケージの内容は、ナッパレザーシート/ナイトビジョン/フルパークアシスト/360度ビジョン/パノラミックサンルーフとなる。
とくに便利なのは、360度ビジョンとナイトビジョンである。前者は、後退ギアに入れると自動的に作動し、自車位置を俯瞰で見られるという機能である。画像も鮮明で駐車時はとてもありがたい。さらにナイトビジョンは、夜間に歩行者を検知するとディスプレイに表示し警告してくれる機能だ。夜間は歩行者を見落としがちだが、そんな時でもしっかりと作動してくれるので助かっている。
508SWは、長時間運転していても疲れが少ないのは、こうした装備たちのお陰なのである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)
▪️第2回/2020年6月23日〜7月22日(2カ月目)のデータ
・オドメーター:5931km
・走行距離:1615km
・給油量:126.2L
・実燃費:12.8km/L