2021年3月1日、ジュネーブで「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2021」の授賞式が行われ、トヨタのコンパクトカー、ヤリスが栄冠を獲得した。
新型フィアット 500やVW ID.3などのライバルを抑えてイヤーカーを受賞
ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーは、1964年から毎年行われている、過去1年に発売された乗用車から最も優れた1台を選ぶ賞だ。ヨーロッパに導入されているクルマならば、生産国は問わない。毎年、ジュネーブ モーターショーに合わせてショー会場で発表されるのだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ショーは2020年に続いて中止となった。そのため、今回も前回同様にジュネーブ モーターショーのWebサイトからオンラインで発表された。
ヨーロッパの7つの主要な雑誌に寄稿する、22カ国の自動車ジャーナリスト59名で構成される審査員が、一次審査で7台をノミネートしており、最終投票の結果、以下のように決定した。
<1位>トヨタ ヤリス:266ポイント
<2位>フィアット 500:240ポイント
<3位>キュプラ フォーメンター:239ポイント
<4位>フォルクスワーゲン ID.3:224ポイント
<5位>シュコダ オクタビア:199ポイント
<6位>ランドローバー ディフェンダー:164ポイント
<7位>シトロエン C4:143ポイント
なお、日本車がヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するのは、2011年の日産 リーフ(電気自動車では初の受賞)以来。トヨタとしては、2005年のプリウス(2代目)以来だ。ちなみに、ヤリスは2000年(初代、日本名はヴィッツ)にもヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。