ジープのラインアップで最もコンパクトなSUV「レネゲード」にPHEV(プラグインハイブリッド車)の「4xe(フォーバイイー)」が加わった。そのディテールを写真で紹介しよう。

ジープ ブランド初のプラグインハイブリッド車

レネゲードは、2014年に発表されたジープ ブランドで最もコンパクトなSUVだ。日本では2015年から発売されている。ジープのルーツ的存在であるウイリスMBをインスパイアしたスタイリングは、いかにも「ジープ」らしいもの。アメリカ軍がガソリン携行に使ったジェリ缶の「X」字をモチーフにしたデザインが、室内外にあしらわれている。同じFCAグループのフィアット 500Xはプラットフォームやパワートレーンを共用する姉妹車だが、スタイリングはまったく異なっている。

2020年、レネゲードに新たなグレード「4xe」が加わった。1.3Lのガソリンターボエンジンと電気モーター2基、6速AT、そしてリチウムイオン電池からなるシステムを搭載したプラグインハイブリッド車だ。前輪はエンジンで駆動し、リアのモーターが状況に応じて後輪を駆動する。フロントのモーターは減速時およびアクセルOFF時に路面からの運動エネルギーを回収し、電気に変換してバッテリーに蓄える回生ブレーキとして機能する。

リチウムイオン電池は家庭用の200V充電器や公共の充電設備などの外部電源から充電できるが、急速充電には対応していない。モーターのみで最長48kmの走行が可能で、バッテリーを使い切ってもハイブリッド車として走行できる。システム全体の最高出力は、ここで紹介しているリミテッドで191ps、上級グレードのトレイルホークで239psとなる。

外観はエンブレムなど以外、エンジン車と変わらない。ジープならではのオフロード走行性能と環境性能を高いレベルで両立させたレネゲード4xeは、ちょっと注目しておきたいコンパクトSUVといえるだろう。

ジープ レネゲード リミテッド 4xe 主要諸元

●全長×全幅×全高:4255×1805×1695mm
●ホイールベース:2570mm
●車両重量:1790kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+2モーター
●総排気量:1331cc
●エンジン最高出力:96kW(131ps)/5500rpm
●エンジン最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1850rpm
●モーター最高出力:33.0kW(45ps)+94.0kW(128ps)
●モーター最大トルク:53Nm(5.4kgm)+250Nm(25.5kgm)
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・36L
●WLTCモード燃費:17.3km/L(ハイブリッド)
●タイヤサイズ:235/55R17
●車両価格(税込):498万円

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