世界最高水準のパフォーマンスと快適性を実現
今回登場した「BMWアルピナ B8グランクーペ 」は、過去のフラグシップクーペの系譜を受け継ぐモデルとして登場した。例えば、1990年に登場したE31型8シリーズをベースとするBMWアルピナ B12 5.0 クーペ/B12 5.7 クーペ、2014年に登場したF06型6シリーズをベースとするBMWアルピナ B6 ビターボ グランクーペなどが先祖に当たる。最高水準のパフォーマンスとダイナミクス、快適性、凛々しく美しいデザインを特徴とする。
BMW 8シリーズグランクーペをベースとした「BMW アルピナ B8 グランクーペ 」のボディサイズは、全長5092mm/全幅1932mm/全高1428mm、ホイールベースは3023mm。
4.4L V8ツインターボエンジンは、アルピナ独自の技術により、2基のツインスクロールターボチャージャー、インタークーラー、3基のサブウォータークーラー、トランスミッションオイルクーラーを最適化され、ダイナミックでありながらスムーズで調和のとれた高性能を実現。独自のスポーツエキゾーストシステム、ツインテールパイプにより、効率の良い排気とともに、洗練されたサウンドも生み出している。
トランスミッションは、おなじみアルピナスウィッチトロニック付き8速スポーツAT。ZF社と共同で開発されたこの8速ATは、トルクコンバーターや強化されたプラネタリーギアなど、アルピナ専用設計となっている。
サスペンションは、フロントのストラットに用いるベアリングの高剛性化やアイバッハ社製スプリングの採用などにより、乗り心地と安定性をバランスよく調和されたセッティングとしている。駆動方式はBMW xDriveシステムをベースに、リアにはリミテッドスリップデフ(LSD)を装着するなどの手を加えた「アルピナアルラッド」の4WD 。ステアリングには後輪操舵のインテグレイテッドアクティブステアリングも装備している。
装着タイヤは、このモデルにあわせてピレリと共同開発した専用タイヤ。フロントタイヤには走行時における車内の快適性、静粛性を高めるピレリノイズキャンセリングシステム(PNCS)を装備する。
エクステリアは空力性能と冷却性能の最適化を図りながらエレガントなシルエットとしたもの。インテリアはアルピナの真骨頂というべき手作業による丁寧に仕上げとなるが、高品質な天然のラヴァリナレザー、高級木材ウォールナットのトリムなどのほか、ユーザーの好みを反映したカスタマイズも可能となっている。
新型B8グランクーペは日本導入もすでに決定しており、価格は左ハンドル仕様が2530万円、右ハンドル仕様が2575万円で、予約注文の受付が始まっている。導入時期は2021年初秋ということだ。(価格はいずれも税込)
BMW アルピナ B8 グランクーペ
●全長×全幅×全高:5092×1932×1428mm
●ホイールベース:3023mm
●トランク容量:440L
●車両重量:2175kg
●エンジン種類:V8 DOHCツインターボ
●排気量:4395cc
●最高出力:457kW(621ps)/5500-6500rpm
●最大トルク:800Nm/2000-5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・68L
●WLTP燃費:8.4km/L
●タイヤ:前245/35ZR21、後285/30ZR21
●最高速:324km/h
●0→100km/h加速:3.4秒
●車両価格:2530万円(左ハンドル)/2575万円(右ハンドル)