売れに売れているトヨタのミニバン「アルファード」。唯一無二のフロントフェイスとその威圧感は、ライバルを寄せつけない。そんなアルファードのディーラーオプションには数多くのパーツが用意されている。今回はフロントまわりのパーツを中心に、保証期間の違いや選び方の注意点を紹介する。

2020年のミニバン販売台数1位に輝いた「アルファード」の快進撃は続いている

2020年のミニバン販売台数1位に輝いた王者「アルファード」の快進撃は、2021年に入っても続いている。なんとミニバンを含めた乗用車部門の販売台数ランキングでも、2021年1月・2月連続で堂々の3位に入っている。総額500万円近くもする高級ミニバンが、乗用車販売台数ランキングでトップ3なんて驚くべきことだ。

そしてアルファードの販売台数のほとんどを占めるのが、スポーティな外観のエアロボディだ。もちろんノーマルのスタイルのままでも十分にカッコいいのだが、オプションカタログを見てしまうと・・・やっぱりエクステリアパーツが欲しくなるんだよなあ。ということで今回は、アルファード(エアロボディ)のフロントまわりをさらにド派手にキメるオプションパーツを紹介しよう。

アルファードのディーラーオプション用「アクセサリー&カスタマイズ カタログ」には、「トヨタ純正用品」の他に「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」が扱う「モデリスタ」と「TRD」の合計3つのブランドが用意されている。これらはすべて販売店で装着する俗に言う「ディーラーオプションパーツ」なのだが、実はそれ以外にも少し違いがあるのだ。

ひとつは保証期間だ。トヨタ純正用品は「3年、または6万km」と長期間保証されるのに対して、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが扱う「モデリスタ」と「TRD」の保証期間は「1年、または2万km」と大きく異なるのだ。

もうひとつはデザインの方向性だ。まず車両と同じ基準で製作されるトヨタ純正用品のエクステリアパーツは、造形の出っ張りや下がり具合が比較的おとなしめにデザインされてる。その反面、メーカー純正用品以外は、低さをより強調したスポーティなデザインになっている。

画像: トヨタ純正用品の「LEDフロントガーニッシュ」の地上高は純正バンパーとほとん変わらない。価格は16万600円で、保証期間は「3年、または6万km」とモデリスタやTRDの「1年、または2万km」よりも長い。

トヨタ純正用品の「LEDフロントガーニッシュ」の地上高は純正バンパーとほとん変わらない。価格は16万600円で、保証期間は「3年、または6万km」とモデリスタやTRDの「1年、または2万km」よりも長い。

それでは詳しくアルファード(エアロボディ)のフロントバンパーまわりのオプションパーツを見ていこう。まずトヨタ純正用品に設定されている「LEDフロントガーニッシュ(16万600円)」は、純正フロントバンパーの左右にメッキ調の装飾とLEDサイドライトを装着するタイプ。他の2ブランドよりはデザイン的に大人しめ・・・のはずだが、メッキ調やライトによりかなりド派手なイメージである。

このトヨタ純正用品は「フロントガーニッシュ」。対して「モデリスタ」と「TRD」にはそれぞれ「フロントスポイラー」が用意されている。名称の違いはよくある話だが、機能面での違いもひとつポイントがある。と言うのも「モデリスタ」と「TRD」のフロントスポイラーは、装着することによって純正フロントバンパーに比べ、地上高が低くなり、なおかつ全長も長くなるのだ。

モデリスタには、デザインの異なる2タイプのフロントスポイラーがラインアップされている。どちらもスマートなデザインでド派手という印象はない。しかし、純正バンパーと比べて約30〜31mmも地上高が低くなっている。さらにTRDのフロントスポイラー(タイトル写真)は純正比で約40mmも下がり、全長にいたっては45mmも長くなるのだ(いずれも、溶接/リベット装着しない指定部品)。

画像: モデリスタのフロントスポイラーは写真の他にもう一種類用意される。これは純正バンパーの地上高より、約30mmダウンする。価格は8万8000円で、保証期間は「1年、または2万km」。

モデリスタのフロントスポイラーは写真の他にもう一種類用意される。これは純正バンパーの地上高より、約30mmダウンする。価格は8万8000円で、保証期間は「1年、または2万km」。

対してトヨタ純正用品のフロントガーニッシュの地上高は、ノーマルとほぼ変わらない。たとえオプションでも純正用品はノーマルのスペックに準じたデザインにする必要があるのでフロントスポイラーではなく、フロントガーニッシュと言うパーツ形状にしているのだ。

当然、フロントバンパー下部の地上高が30~40mmも下がれば、車止めや踏切、高低差のある路面などでは接触する可能性が非常に高くなる。「それは困るけど、カッコよさは追求したい」のならメーカー純正用品の「LEDフロントガーニッシュ」を選択するのが賢明だろう。それに反して、もっと車高が低く見える派手なパーツが好みなら「モデリスタ」と「TRD」のフロントスポイラーが選択肢に入ってくる。

どれもトヨタが扱うオプションパーツなので商品のクオリティにはまったく問題はない。今回はフロントまわりのパーツのみを紹介したが、もちろんサイドとリアまわりのパーツも用意されている。好きなパーツのみを装着するのも良いが、お得なのはフルセットだ。いずれにせよ、自分の好きなデザインを選ぶことが大切だ!

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