2021年4月10-11日、スーパーGT開幕戦「たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km」が岡山国際サーキットで行われ、GT300クラスに参戦するアウディR8 LMSは、21号車Hitotsuyama Audi R8 LMSが13位、6号車Team LeMans Audi R8 LMSは22位だった。

運にも恵まれず、開幕戦でのポイント獲得ならず

アウディ ジャパンは今シーズン、スーパーGT GT300クラスにアウディA8 LMSで参戦する2チーム、「Hitotsuyama racing」と「Team LeMans with MOTOYAMA Racing」をサポートしている。Hitotsuyama racingの「Hitotsuyama Audi RS 3 LMS」は赤を基調にベージュを組み合わせたツートーンカラー、Team LeMans with MOTOYAMA Racingの「Team LeMans Audi R8 LMS」は鮮やかなブルーを基調としたボディカラーでエントリー、ともにヨコハマタイヤを装着して戦う。

予選ではHitotsuyama racingがQ2に進出して総合13位、Team LeMansは総合24位で通過。決勝では、Hitotsuyama racingは混戦の中で早めのピットインを選択したものの、その直後にセーフティカーが入る展開となるなど運に恵まれず、13位でフィニッシュ。Team LeMansは25番手で前半を折り返し、後半は本山哲がチームベストタイムを記録しながら周回を重ねて22位でゴールした。

アウディA8 LMSは世界的な活躍からその速さが高く評価されていて、BoP(性能調整)に苦しめられているところがあり優勝争いはできなかったが、重量ハンデが加わる第2戦以降の活躍に期待がかかる。

21号車Audi Team Hitotsuyama 

画像: 21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)予選13位、決勝13位

21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)予選13位、決勝13位

一ツ山 亮次チーム代表「練習走行でいいセッティングを見つけることができ、川端選手も予選Q1を突破してくれましたし、篠原選手もいいタイムで走ってくれました。決勝レースは、前が数珠つなぎの状況でタイムをあげることができず、早めにピットインする作戦を取りました。ピット作業は完璧でしたが、不運にもその後のセーフティカーのタイミングが悪くて、ポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。マシンの仕上がりは悪くないですし、次の富士は500kmとR8の得意な長丁場のレースになるので、ポイントを狙っていきます」

川端 伸太朗選手「BoP(性能調整)で苦しんでいるところがありますがマシンの仕上がりはいい状態にあります。デブリ(タイヤカス)の問題に悩まされていますが、そこが改善できればもっといいペースで走ることができるはずです」

篠原 拓朗選手「今回初めて予選アタックを経験したのですが、大きなミスもなく走ることができました。一方で驚くくらいにグリップがあって、いい勉強になりましたし、それを次につなげていきたいと思います」

6号車Team LeMans with MOTOYAMA Racing 

画像: 6号車Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)予選24位、決勝22位

6号車Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)予選24位、決勝22位

本山 哲選手「このプロジェクトを始めたきっかけの1つとして、このようなコロナ禍だからこそ、走る姿を見せることで少しでも喜んでもらえたらという思いがありました。今日はスタンドにファンの方もたくさん来てくださっていて、Tシャツまで作ってくれていたりとても感動しました。改めてレースって良いなと感じました。アウディ R8は癖もないし乗りやすいクルマだと思います。ただGT300はまわりのクルマのレベルが上がっているので、改善するポイントはまだまだあります。これからチームとしてR8をできるだけベストな状態に仕上げていきたいと考えています」

片山 義章選手「これまでフォーミュラカーでレースをしてきたこともあってGT3マシン自体に乗るのも初めての経験です。R8は乗りやすいと思いますし、素直にかっこいいクルマですね。チームメイトに本山さんがいることで、タイムの出し方、タイヤの使い方、レース運びなど、学ぶところがたくさんあります。R8の強みを見つけて、面白いレースをしていきたいと思っています」

次戦第2戦FUJI GT 500kmは、5月3〜4日に富士スピードウェイで行われる。

2021年スーパーGT第1戦岡山 GT300クラス決勝結果

1位 56 KONDO RACING リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波清斗/JP.デ・オリベイラ YH 77周
2位 65 K2 R&D LEON RACING LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/菅波冬悟 BS +0.454s
3位 52 埼玉トヨペット Green Brave 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹/川合孝汰 BS +0.660s
4位 11 GAINER GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信 DL +1.021s
5位 244 Max Racing たかのこの湯 GR Supra GT 三宅淳詞/堤優威 YH +16.908s
6位 96 K-tunes Racing K-tunes RC F GT3 新田守男/平良響 DL +35.977s
7位 25 HOPPY team TSUCHIYA HOPPY Porsche 松井孝允/佐藤公哉 YH +46.169s
8位 60 LM corsa SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本大樹/河野駿佑 DL +53.810s
9位 88 JLOC JLOC ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥 YH +1周
10位 10 GAINER GAINER TANAX with IMPUL GT-R 星野一樹/石川京侍 DL +1周
13位 21 Audi Team Hitotsuyama Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)YH +1周
22位 6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing Team LeMans Audi R8 LMS (本山哲/片山義章) YH +2周

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