2021年4月13日、マクラーレン・オートモーティブは、初のシリーズ生産ハイパフォーマンス ハイブリッド スーパーカー「McLaren Artura(マクラーレン アルトゥーラ)」を東京ポートシティ竹芝にて日本初公開した。

マクラーレン アルトゥーラには先進運転支援システムも導入

マクラーレンは誰もが認めるスーパーカーメーカーだが、その基礎となるのは半世紀以上にわたるレーシングカーとロードカーのエンジニアリングである。その専門性と経験の粋を集約したのが、今回発表された「アルトゥーラ」である。

そのトピックは多いが、まず注目したいのが、マクラーレン カーボン ライトウェイト アーキテクチャー(MCLA)の採用で実現した軽量化だ。このボディは、カーボンファイバーとスーパーフォームド(成形)アルミニウムが採用され、乾燥重量は1395kg(DIN車両重量は1498kg)を達成した。

画像: スペシャルゲストとして義足を使って走り幅跳びに挑戦しているプロアスリートの山本篤選手(右)、MCにキャスターの安藤優子(左)さんを招いたトークショーが開催された。

スペシャルゲストとして義足を使って走り幅跳びに挑戦しているプロアスリートの山本篤選手(右)、MCにキャスターの安藤優子(左)さんを招いたトークショーが開催された。

そのボディ後方に搭載されるパワートレーンはプラグインハイブリッド(PHEV)システムである。アルトゥーラには、M630型と呼ばれるV型6気筒ツインターボエンジンを搭載され、最高出力585ps/7500rpm、最大トルク585Nm/2250-7000rpmを発生する。このV6エンジンはGPF(ガソリンパティキュレートフィルター)を採用、120度のバンクを持ち、そのV字バンクにターボチャージャーを配置しているのが特徴だ。

このエンジンには電気モーターも組み合わされる。この電気モーターはトランスミッションのベルハウジング内に搭載され、最高出力95ps、最大トルク225Nmを発生、その結果、システム最高出力は680ps、システム最大トルクは720Nmにも及ぶ。

電気モーターの動力となるのは、5個のリチウムイオンモジュールからなるバッテリーパックで、使用可能な最大電力量は7.4kWh、満充電でのEV走行可能距離は30kmとなる。ちなみにCO2排出量は、WLTP複合モードで129g/kmとマクラーレン史上もっとも少ない。

画像: マクラーレン アルトゥーラのエキゾーストパイプは、ナンバープレート装着位置よりも上方に、インパクトがある配置。

マクラーレン アルトゥーラのエキゾーストパイプは、ナンバープレート装着位置よりも上方に、インパクトがある配置。

インテリアもまったく新しい。インフォテインメントシステムには8インチタッチ式スクリーンが採用され、ステアリングホイールから手を離さずに主要な操作ができるようになっている。

さらにインテリジェントアダプティブクルーズコントロールやレーンデパーチャーウォーニングをはじめとする先進運転支援システム(ADAS)も導入され、スマートフォンのミラーリンク機能も装備している。マクラーレンの新世代モデルとなった注目の「アルトゥーラ」。価格は2965万円からとなる。

画像: インフォテインメント情報システムには、トラックテレメトリーやバリアブルドリフトコントロールなど、おなじみのマクラーレンのアプリを搭載する。

インフォテインメント情報システムには、トラックテレメトリーやバリアブルドリフトコントロールなど、おなじみのマクラーレンのアプリを搭載する。

マクラーレン アルトゥーラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4539×1976×1193mm
●ホイールベース:2640mm
●乾燥重量:1395kg(DIN:1498kg)
●パワーユニット:M630型 V型6気筒ツインターボエンジン
●エンジン排気量:2993cc
●最高出力:430kW(585ps)/7500rpm 
●最大トルク:585Nm/2250-7000rpm
●燃料タンク容量:72L
●モーター最高出力:70kW(95ps)
●モーター最大トルク:225Nm
●使用可能バッテリー容量:7.4kWh
●トータル最高出力:500kW(680ps) 
●トータル最大トルク:720Nm
●トランスミッション:8速DCT(SSG)
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●荷室容量:160L
●タイヤサイズ:前235/35ZR19、後295/35R20
●最高速:330km/h
●0→100km/h加速:3.0秒

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