中国市場へもe-POWERモデルを2025年までに6車種投入
上海モーターショー2021には、新型エクストレイルをはじめ、日本でも発売が待たれているクロスオーバーEV「アリア」や、リーフなど、高効率で最先端の技術や高度なコネクティビティを搭載した多彩なラインアップを出展する。
日産のアシュワニ・グプタ COO(最高執行責任者)は、「中国はモビリティの未来を生み出す最前線にあります。日産は、コネクティビティや自動運転技術、そして電動化技術におけるイノベーションを推進し続け、モビリティの未来を切り拓いていきます。また、最新のe-POWERを中国における最量販セダンであるシルフィを皮切りに、2025年までに6車種へ搭載します。」と語っている。
日本でも新型の登場が心待ちにされている、日産 SUVの中核モデル「エクストレイル」。初代が発売された2000年から3代を経て、2020年までに全世界で累計626万台の販売を記録している。中国においてもエクストレイルは、ダイナミックな動力性能とユーザーのライフスタイルをシームレスにサポートする数々の技術を評価され、SUVセグメントの最量販車種のひとつとなっている。また、事業構造改革「ニッサン ネクスト」における、最重要モデルのひとつでもある。
今回、フルモデルチェンジが発表された新型エクストレイルは、日産のオールラウンドSUVの最新モデルであり、汎用性と機能性が高められている。日産のSUV史上、もっとも先進的なモデルに生まれ変わり、よりエキサイティングなドライビングをユーザーに届けるという。
そのスタイリングは、2020年に北米で発表された姉妹車の「ローグ」と似た印象を受ける。これからの日産車を示唆するデザインと、最新テクノロジーの採用により進化したインテリジェント ドライビングやコネクティビティを搭載する。
また、新型のボディサイズやパワートレーンなどのスペックは公表されていないが、リアゲートを映した写真には「300 VC-TURBO」のエンブレムが装着されている。2021年2月に欧州でフルモデルチェンジしたキャシュカイには、可変圧縮比エンジン「VCターボ」とe-POWERを組み合わせたパワートレーンを搭載するとアナウンスされており、今回の新型エクストレイルも同様のシステムを組み込まれている可能性もある。「300」の意味も含めて明らかになると思われ、今後の展開に期待である。
従来のSUVとは一線を画す、日産ならではの新たな魅力を提供する新型エクストレイル。中国市場への投入は2021年下期を予定している。また、気になる日本仕様の発表は、2021年秋ごろになるのではないかと予想される。