元号が平成から令和に変わって、早くも2年。大型連休のスペシャル企画として、Webモーターマガジンで以前に連載した「平成スポーツカー図鑑」から、人気のあったモデルTop10をカウントダウン方式で紹介しよう。第5位は、日産 シルビア(S15型)だ。

※このランキングはWebモーターマガジンのPVを、Googleアナリティクスで集計した数値を元にしています。

日産 シルビア(S15型)は、ファンの期待に応えてコンパクト化された

先々代のS13型から走り屋御用達のようなクルマとなっていた日産 シルビアだが、先代のS14型では大きく重くなったボディのために人気はいまひとつとなってしまった。その反省からか、S15型ではサイズダウンして登場したのが印象的だった。

画像: 先々代のS13型をソフィスティケイトさせたスタイルは、比較的コンパクトなサイズも人気の要因となった。

先々代のS13型をソフィスティケイトさせたスタイルは、比較的コンパクトなサイズも人気の要因となった。

低くスラントしたフード、前傾したリアピラーの低いボディラインは、美しいと同時にかなり「走り屋」層を意識したものといえる。パワートレーンはスペックRシリーズのMT車に、従来比で最高出力を30ps向上した2Lの直4 DOHCインタークーラーターボのSR20DET型エンジンを搭載した。

同シリーズには新開発の6速MTが搭載され、クロスレシオとしたほか1速から3速にトリプルコーンシンクロを採用。シフトチェンジ時の操作性を向上させた。ちなみに、スペックSシリーズのMT車には排気抵抗を低減するなどして最高出力を160psに向上したSR20DE型エンジンを搭載している。

サスペンション形式はフロントがストラット/リアがマルチリンクで、サスペンション取付部の剛性を向上させ、各部の補強やジオメトリーの適正化で、レスポンスの良い走りを狙っている。

S15型シルビアは、メーカーの狙いどおりに走り好き層に支持されたが、平成12年排出ガス規制の影響や、スポーツカー好きの減少などから、2002年に発売を終了し、シルビアの名は日産車のラインアップからフェードアウトした。

画像: S14型の鈍重さが消え、シャープなデザインとなったS15型。スペックRはパワー的にも十分でファンなクルマだ。

S14型の鈍重さが消え、シャープなデザインとなったS15型。スペックRはパワー的にも十分でファンなクルマだ。

■日産 シルビア スペックR(1998年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4445×1695×1285mm
●ホイールベース:2525mm
●車両重量:1240kg
●エンジン型式・種類:SR20DET型・直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:250ps/6400rpm
●最大トルク:28.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:205/55R16
●当時の車両価格(税込):239万円

This article is a sponsored article by
''.