2021年4月26日、FCAジャパンは「アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ」をベースに、大幅な軽量化とともに高出力化を実現した「ジュリア GTA」および「ジュリアGTAm」を設定し、全国のアルファロメオ正規ディーラーで期間限定で確定注文受付を開始すると発表した。注文受付が確定次第、受注生産に入る。車両価格(消費税含む)は、「ジュリア GTA」が2064万円、「ジュリアGTAm」は2198万円。このモデルはアルファロメオ創立110周年を記念して開発されたモデルで、2020年3月にイタリア本国で発表された。

ジュリアGTAmは2シーター化された、よりスパルタンなモデル

今回発売される「ジュリア GTA」と「ジュリアGTAm」は、ジュリア クアドリフォリオをベースとして、アルファロメオの歴史に名を刻む名車「ジュリア スプリントGTA」に敬意を表して開発されたモデル。アルファロメオ創立110周年を記念して企画されたスペシャルなモデルで、世界限定500台とされているため、独自の販売方法がとられる。

1965年に発表された「ジュリア スプリントGTA」は、アルミニウムボディの採用などによりベース車に対して大幅に軽量化されエンジン出力も高められるなど性能が大幅に引き上げられ、世界各地のレースイベントにおいて数百の勝利を挙げた伝説的なモデルで、その輝かしい歴史と技術の探求心を受け継いで復活したのが「ジュリア GTA」「ジュリアGTAm」というわけだ。

GTAとは「Gran Turismo Alleggerita(グランツーリスモ アレッジェリータ)の頭文字を取ったもので、アレッジェリータはイタリア語で軽量化を意味する。また、GTAmの「m」はモディファイドを示し、2シーター化とロールバーの装着によりサーキット走行における特性を高めつつ、公道走行も可能なモデルとなる。

画像: エアロダイナミクスに関しては、F1でアルファ ロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウが盛り込まれている。写真はジュリアGTA。

エアロダイナミクスに関しては、F1でアルファ ロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウが盛り込まれている。写真はジュリアGTA。

大幅な軽量化にあたり、「ジュリア GTA」と「ジュリア GTAm」は、カーボンファイバー製のボンネットやルーフに加え、フロントバンパーやフロントフェンダー、ルーフ、リアディフューザーにもカーボンを採用。さらに、ジュリアGTAmではポリカーボネート樹脂素材のウィンドウをサイドとリアに配置している。これによりジュリアクアドリフォリオで1710kgだった車両重量はGTAで1605kg、GTAmで1580kgと100kg以上の軽量化を実現している。

エアロダイナミクスに関しては、F1でアルファロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングが開発したカーボンファイバー製のサイドスカートやリアスポイラーからなる「ザウバーエアロキット」が装備され、軽量化とともにエアロダイナミクスの最適化が図られている。加えて、レースフィールドで用いられているセンターロック方式の20インチアルミホイールやカーボンセラミックブレーキディスクを搭載するなど、モータースポーツ由来の最先端技術が投入されている。

ジュリアGTAmでは、さらに専用カーボンフロントスプリッターやポリカーボネート製のブラックリアウインドウ、大型カーボンリアスポイラーが採用される。

また「ジュリア GTA」と「ジュリアGTAm」ともに、高速走行時の車体の安定性を高めるためにフロントとリアを50mmワイドトレッド化。サスペンションには専用のスプリングやショックアブソーバー、ブッシュが採用され、車高もベース車より低められている。

「ジュリアGTA」のインテリアは基本的にジュリア クアドリフォリオに準じており、ダッシュボード、ヘッドライナー、ドアパネル、アームレストにアルカンターラが用いられ、シートには「GTA」ロゴ入りスパルコ製スポーツシートを採用している。

一方、「ジュリアGTAm」のインテリアは、リアシートが取り払われ、ボディ剛性を向上させるロールバーを備えるなど、サーキット走行に主眼を置いた仕様に変更されている。また、アルカンターラの使用部位を拡大し、高いホールド性と軽量化を両立したカーボン一体成形のサベルト製スポーツシート、6点式シートベルトも搭載している。

画像: ジュリアGTAmのインテリア。ダッシュボード、ヘッドライナー、ドアパネル、アームレストにアルカンターラが用いられる。

ジュリアGTAmのインテリア。ダッシュボード、ヘッドライナー、ドアパネル、アームレストにアルカンターラが用いられる。

画像: ジュリアGTAmはカーボン一体成形のサベルト製スポーツシート、6点式シートベルトを装備。ジュリアGTAは「GTA」ロゴ入りスパルコ製スポーツシートを採用する。

ジュリアGTAmはカーボン一体成形のサベルト製スポーツシート、6点式シートベルトを装備。ジュリアGTAは「GTA」ロゴ入りスパルコ製スポーツシートを採用する。

エンジンは2.9L V6ツインターボを搭載、最高出力はジュリア クアドリフォリオ比で30ps増となる540psへと引き上げられている。その結果、「ジュリアGTAm」ではパワーウェイトレシオは2.81kg/psとなっている。

また「ジュリア GTA」「ジュリアGTAm」ともに、新設計のチタニウムを使用したアクラポヴィッチ社製エキゾーストシステムを搭載し、官能的なサウンドが追求されているのもポイントだ。

車両価格(消費税含む)は、「ジュリア GTA」が2064万円、「ジュリアGTAm」は2198万円。確定注文は全国のアルファロメオ正規ディーラーで、4月26日(月)〜5月9日(日)受け付ける。アルファロメオ 公式ウェブサイトでの仕様詳細決定と10%の頭金の振り込みが完了後、受注生産され、納車は2021年末以降となる。

アルファロメオ ジュリア GTA 主要諸元

●全長×全幅×全高:4654×1923×1445mm
●ホイールベース:2820mm
●トレッド:前1580/後1654mm
●車両重量:1605kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●排気量:2891cc
●最高出力:397kW(540ps)/6500rpm
●最大トルク:600Nm/2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・58L
●EU総合燃費:11.7km/L
●タイヤサイズ:前265/30R20、後295/30R20
●ハンドル位置:右
●乗車定員:5名
●最高速:300km/L
●0→100km/h加速:3.6秒
●車両価格:2064万円

アルファロメオ ジュリア GTAm 主要諸元

●全長×全幅×全高:4669×1923×1445mm
●ホイールベース:2820mm
●トレッド:前1580/後1654mm
●車両重量:1580kg
●エンジン:V6DOHCツインターボ
●排気量:2891cc
●最高出力:397kW(540ps)/6500rpm
●最大トルク:600Nm/2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・58L
●EU総合燃費:11.8km/L
●タイヤサイズ:前265/30R20、後295/30R20
●ハンドル位置:右
●乗車定員:2名
●最高速:300km/L
●0→100km/h加速:3.6秒
●車両価格:2198万円

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