2021年5月10日、トヨタはJPN TAXI(ジャパン タクシー)を一部改良し、販売を開始した。JPN TAXIはタクシー車両を想定して開発されたモデルだが、個人でも購入可能となっている。
プロ仕様の乗り心地と耐久性、そしてクリーンな室内
JPN TAXI(ジャパン タクシー)は日本の「おもてなしの心」を反映し、優しく快適なタクシー専用車として開発されたモデルで、2017年3月に登場した。
今回の主な改良点は、ウイルスや菌の抑制に効果があるOHラジカルを含む微粒子イオンを「ナノイー」の10倍量放出する「ナノイーX」を運転席と助手席のエアコン吹き出し口に設置し、太陽光やLED照明などの可視光により抗菌性能を発揮する可視光応答型光触媒「V-CAT」を使用したハーフシートカバー(デラックスタイプ)をトヨタ純正用品に設定したこと。JPN TAXIの室内をさらに快適でクリーンなものとしている。
また「安全・安心」に高める装備として、停電などの非常時に給電可能なアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)を全車にオプション設定。さらに、照度センサーによる自動点灯・消灯を行なうコンライトを標準装備としたほか、フューエルリッドの閉め忘れをブザーとディスプレイ表示で警告するように改良した。
グレードは、ベースモデルの「和(なごみ)」と上級グレードの「匠(たくみ)」の2種類で、車両価格は333万8500円から356万4000円。全長4400mm×全幅1695mm×全高1750mmと日本の交通事情で扱いやすいサイズで、乗り心地と耐久性、メンテナンス性を考慮したプロ仕様の設計となっている。もちろん、個人が購入することも可能だ。
パワーユニットはシステム最高出力100psを発生するハイブリッドで、エンジンはLPG燃料に対応した1.5Lが搭載される。