社外シートに交換しても外したシートの保管場所に困らない
近年、コロナ禍の影響で自宅で仕事をするテレワークが急速に広まっている。しかし、これまで在宅勤務の経験がほとんどない方にとっては、自宅での長時間勤務による疲労に悩まされている人も多いと言う。その原因は、自宅での仕事環境が整っていないことにある。つまりリビングやダイニングなどで使っている椅子で仕事をしていることに原因があるのだ。このような椅子は長時間座ることを想定されていないのだ。
その影響もあるのか、近年、ゲーミングチェアの売れ行きが好調だと言う。ゲーミングチェアというのは、eスポーツ(エレクトリックスポーツ)のために開発された専用の椅子のことで、eスポーツとはコンピューターゲームやテレビゲームで行われる対戦型ゲーム競技のことだ。
このようなゲームを楽しんでいる人は、数時間、座りっぱなしでゲームに没頭することが多いそうだ。そうなると疲れにくい椅子が好まれることになる。つまり勝負の行方は椅子の性能で決定すると言っても過言ではないのだ。さらにゲーミングチェアは、まるでスポーツカーのシートを彷彿とさせるような派手なカラーリングとスポーティなデザインが特徴なのも人気の理由だ。
そんな理由もあってか、クルマのスポーツシートを製作しているブリッドが、取り外した純正シートを自宅で再利用するために開発したアタッチメントが「マルチキャスタープロ」だ。これまでスバルのWRX用やBRZ用をはじめ、トヨタ86用など、スポーツモデルを中心にラインアップを増やしてきた。そして今回新たにトヨタ GRヤリス/ヤリス用が加わった。
このアタッチメントは、4本のボルトで簡単に純正シートを固定することができるだけでなく、アームレストも標準装備されている。これを使えば保管場所を気にすることなく、社外シートを購入することができる。GRヤリス/ヤリス用の価格は、4万9500円(税込)。運転席用と助手席用が用意されている。