2021年5月28日(イギリス現地時間)、マクラーレン・オートモーティブはオープン2シーター「エルバ」のウインドスクリーン装着モデルの生産を近々に開始すると発表。年末より世界限定149台で、デリバリーが開始される予定だ。
ウインドスクリーン装着による重量増加はわずか20kgを実現
スーパーカーメーカーであるマクラーレン・オートモーティブのカスタマイズ部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)の手になるオープン2シーター「エルバ」。究極のロードスターと銘打たれるだけに、その軽量化は突き詰められ、ウインドスクリーンの装着はない。
しかし、マーケットからの多くの声とアメリカの一部の州の法令を満たすために、ウインドスクリーン装着モデル(ルーフ、サイドウインドーなし)の生産に近々踏み切ることとなった。しかも、アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)が作りだす空気の壁でスポーティな走りを楽しめる、ウインドスクリーンレスと同等の性能を確保してのことという。
ちなみに、4L V8DOHCツインターボ(最高出力815ps)搭載で車両重量1300kg未満のウインドスクリーンレスのパフォーマンスは0→100km/h加速が2.8秒、0→200km/h加速が6.8秒。これは、サーキット走行を重視したロードカーであるマクラーレン セナに匹敵するものだ。
そのため、ウインドスクリーンによる重量増加を20kgに抑えることが目標となっている(搭載エンジンは同じ)。それも、電子制御の雨滴感知式ワイパーやウインドーウォッシャー、サンバイザー、ヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンドを含んでのことだ。なお、AAMSは装着されない。
世界限定149台のこのマシンのデリバリー開始は2021年末からの予定。詳細な諸元や車両価格のアナウンスはこれからとなる。