雨の予選を制したのは関口雄飛
土曜日の予選はフルウェットの中で行われた。Q1のA組では牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)B組では福住と、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台がそれぞれトップタイムでQ2に進出。今回はQ2も2組に分かれて行われ、各組で阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、福住がトップ通過。ここで2020年チャンピオンの山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、さらには今シーズン2勝を挙げポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)が脱落してしまう。
ポールポジションを決めるQ3は8台で同時にタイムアタック。ここで最速タイムを叩き出したのが関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、自身3年ぶりとなるポールポジションを獲得した。
スタートを決めた関口がレース序盤をリード
翌日曜日、急速に回復した天候のもと、53周の決勝レースは完全なドライコンディションで行われた。スタートを決めた関口がレースをリードする。それに3番手スタートの阪口が続き、5番手から福住が、そして7番手から大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がポジションを上げ3、4番手を走行する。2番手阪口に急接近した福住は、3周目の1コーナーで軽く接触しながらオーバーテイク。阪口は大湯にも交わされ、トップ3は関口、福住、大湯の順。この中で大湯が10周目にタイヤ交換義務を果たすべくピットインをするが作業が長引き後方へ下がってしまう。その後ペースを上げ追いつこうとする大湯とのタイム差を見ながら、関口はトップをキープできるタイミングの17周目にピットへ向かう。
ピットインのオーバーカットで福住が逆転
これでトップとなり前方の開けた福住はOTS(オーバーテイクシステム)を使用しペースを上げ、翌18周目にピットイン。そしてピットアウトしたポジションはアウトラップでペースを上げられない関口の前、福住が関口のオーバーカットに成功する。その後全車がピットインすると、再びトップに立った福住が安定したペースを保ち自身スーパーフォーミュラ初となるトップチェッカーを受けた。2位にはピット作業の遅れを鬼神の走りでリカバーした大湯、ポールスタートの関口は悔しいながらも3位表彰台を獲得した。
スーパーフォーミュラ第4戦 決勝結果
1位 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
2位 大湯都史樹 TCS NAKAJIMA RACING
3位 関口雄飛 carenex TEAM IMPUL
4位 松下信治 B-Max Racing Team
5位 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
6位 野尻智紀 TEAM MUGEN
7位 宮田莉朋 Kuo VANTELIN TEAM TOM'S
8位 阪口晴南 P.MU/CERUMO・INGING
9位 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TEAM TOM'S
10位 大津弘樹 Red Bull MUGEN Team Goh
11位 高星明誠 carenex TEAM IMPUL
12位 山本尚貴 TCS NAKAJIMA RACING
13位 国本雄資 KCMG
14位 山下健太 KONDO RACING
15位 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING
16位 塚越広大 ThreeBond DragoCORSE
17位 小高一斗 KCMG
18位 大嶋和也 NTT Communications ROOKIE
ドライバーズポイントランキング(第4戦終了時点)
1st 野尻智紀 53pt
2nd 大湯都史樹 36pt
3rd 福住仁嶺 34pt
4th 平川 亮 23pt
5th 関口雄飛 22.5pt
6th 宮田莉朋 19pt
7th 笹原右京 18pt
8th ジュリアーノ・アレジ 17pt
9th 阪口晴南 14.5pt
10th 松下信治 13.5pt
11th 大津 弘樹 9.5pt
12th 山本尚貴 9pt
13th 牧野任祐 8pt
14th 坪井 翔 4pt
15th 国本雄資 3pt
16th 大嶋 和也 2.5pt 有効ポイント制(5レース)