「クルマと通じ合うことのできる」ドライビングシューズを届けたい!
ドライビングをするときに最重要のアイテムの一つしてシューズがある。とは言っても気軽に履ける適当なモノというのはなかなか無いのも事実だ。そんな中、マツダは、ミズノと共同開発した新コンセプトのドライビングシューズ「マツダ/ミズノドライビングシューズ」をクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を通して7月6日から予約受注を開始する。
人間中心のクルマづくりで人馬一体の走りを追求するマツダと、スポーツ用品開発のために人の動きを研究し、人と用具の調和を追求するミズノは、2015年から様々な分野においてエンジニアの技術交流を行ってきたという。その流れの中で、両社に共通するとも言える「人間中心のモノづくり」の開発思想の具現化の第一弾として、「走る歓び」を提供するドライビングシューズを共同開発した。
マツダ/ミズノドライビングシューズは、「軽快でありながら、安定性の高い快適なペダル操作」という運転体験をドライバーに提供することを意図して設計されている。ドライビングポジションをはじめとする意のままの走りを実現することを追求してきたマツダの技術と、競泳水着開発で培った姿勢制御技術のノウハウを持ったミズノの知見が活かされている。
具体的には「背屈サポートアッパー」や「ラウンドソール」、歩行時の履き心地の良さと運転時のダイレクトなペダルフィールを両立する「MIZUNO COB(ミズノコブ)」などがそれで、ドライバーとクルマの一体感が高まり、さまざまな運転シーンにおける快適なペダル操作をサポートする。
「背屈アッパーサポート」とは、足首回りに伸縮性の高いストレッチ素材を採用しているのが特徴で、ストレッチ素材の収縮力がつま先を引き上げる動作をサポートし、アクセルペダルとブレーキペダルを踏みかえやすくしている。また、踏み込み時には、ストレッチ素材の伸びを抑える力により、踏み込み加減の微調整をしやすくするため、ドライバーのペダルコントロール性を緻密にするという。
さらに、ペダル踏み込み時のつま先を引き下げる動作をスムーズに行うため、アキレス腱部分にジャバラ構造メッシュを採用し、ペダル操作時のアッパー変形を吸収してシューズのフィット感を維持し、快適な運転をサポートする。
「MIZUNO COB」とは、日常使用に対応したソールの凹凸構造のことを言う。従来のドライビングシューズに見荒れる薄く硬いソールでは、歩行などの日常使いが難しいという課題があったが、十分なクッション性を確保しながら足裏の情報の伝達性を向上する「MIZUNO COB」を採用することにより、アウトソールから入力される情報を正確に伝達する。これにより日常使いと、ドライビング時のペダルからのフィードバックをより繊細に感じ取れるダイレクトなフィーリングを両立している。
加えて機能とデザインの美しい融合を目指してマツダのカーデザイナーとミズノのシューズデザイナーがコンセプト段階から共創し商品化にあたった。マツダのデザインテーマである「魂動」に基づいて生み出した特別なシューズを目指している。
マツダとドライビングシューズという組み合わせだと「ロードスターパーティレース」に代表されるようなモータースポーツでの使用も期待されるが、現在の段階では、JAF、FIAの公認は考えていないという。ただ、かつて伝説的なF1ドライバーであるアイルトン・セナの「セナ足」を支えたことでも知られるミズノが作ったドライビングシューズだけに、今後の展開が期待される。
販売については、両社により新たな取組が考えられた。その結果が、アタラシイものや体験の応援購入サービスである「Makuake(マクアケ)」というプラットフォームの活用だったという。このプラットフォーム上でシューズのプロジェクトについての説明をした上でクラウドファウンディングによる応援購入を募るという手法を取るという。
マツダ/ミズノ ドライビングシューズ
予約開始日:2021年7月6日
価格:Makuake販売価格 3万9600円(税込み)
サイズ:24.5~28.0cm(EE相当)
カラー:グレー×ブラック
素材:甲材:天然皮革・合成皮革・合成繊維/底材:ゴム
質量:約270g(27.0cm/片方)
原産国:日本
Makuake(マツダ/ミズノ ドライビングシューズのプロジェクトサイト)