2021年6月27日、オーストリアのレッドブルリンクで行われたシュタイアーマルクGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースを見せて優勝、チャンピオンシップのリードを拡大した。ホンダのパワーユニット勢は3台がポイントを獲得した。

トップ10入りが当たり前になってきた角田

一方、アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーはスタート直後のターン3へ向かうストレートで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のフロントウイングによって左リアタイヤを傷つけられてパンクを喫し、これがマシンにダメージをもたらしたことから、1周目でのリタイアとなった。レーシングアクシデントとはいえ、このところ好調なだけに残念だった。

ペナルティによってグリッド降格となった角田は、当面のライバルが新品のミディアムタイヤを履く中で、Q2で装着したユーズドのソフトタイヤで11番グリッドからスタートするという不利を跳ね返して、1周目で9番手までポジションアップ。ペレスと同じ周回でピットインし、ソフトタイヤからハードタイヤに交換すると、トップ10圏内でレースへ復帰し、最後までこのタイヤで走りきる戦略を採った。

結局角田は、終盤タイヤの劣化に苦しみルクレールにパスを許したものの、終始フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の背後に迫りながらレースを進め、10位でフィニッシュした。

画像: Q2で装着したユーズドのソフトタイヤで11番グリッドからスタートした角田は、早めのタイヤ交換となった。

Q2で装着したユーズドのソフトタイヤで11番グリッドからスタートした角田は、早めのタイヤ交換となった。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「先週からいい進歩を果たせましたし、ポイントを獲得することができてうれしいです。ここ数週間にわたって多くの作業に取り組んでくれたチームに感謝していますし、トップ10でフィニッシュできたことはとてもいいことだと思います。今日はポテンシャル的には8〜9位でフィニッシュできるチャンスがあったと思うので、しっかりと分析して来週に向けて取り組んでいく必要があります。ここまでのレースで最もコンスタントに戦えた週末で、全体としてはハッピーだと感じています。ピエールはとても残念でしたが、マシンのペースがいいことは分かったので、来週一緒に全力を尽くしたいと思います」

画像: この2戦、順調にトップ10に入る速さを見せている角田。

この2戦、順調にトップ10に入る速さを見せている角田。

次戦は今週末、3連戦の締めくくりとなるオーストリアGPで、今週と同じくレッドブル・リンクでの開催となる。

2021年F1第8戦シュタイアマルクGP決勝 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)71周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+35.743s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+46.907s
4位11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+47.434s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+1周
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+1周
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+1周
8位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+1周
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+1周
10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+1周
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リタイア P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)

2021年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 156
2位 L.ハミルトン(メルセデス) 138
3位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)96
4位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス) 86
5位 V.ボッタス(メルセデス) 74
6位 C.ルクレール(フェラーリ) 58
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8位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)37
14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)9

2021年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)

1位 レッドブル・ホンダ 252
2位 メルセデス 212
3位 マクラーレン・メルセデス 120
4位 フェラーリ 108
5位 アルファタウリ・ホンダ 46
6位 アストンマーティン・メルセデス 44

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