クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車アルファロメオ ステルヴィオを紹介していこう。2020年4〜5月の走行距離は短いが、2万0500kmを超えたあたりでDEF(ディーゼルエキゾーストフルード/アドブルー)補充のアラートが出た。前回から約5000kmほど走行しているので、次回までに補充する予定。(Motor Magazine 2020年7月号より)

スタッドレスタイヤ装着状態に不満はなかったが・・・

緊急事態措置に伴う外出自粛要請などにより、さまざまな影響が出た。もちろん、取材などについてもあらゆる条件が厳しくなったために、MMステルヴィオ号の稼動機会も減ることとなった。ただ、そのことによって時間的な余裕ができたので、これまで先送りにしていたスタッドレスタイヤからサマータイヤへの組み換えを依頼することができた。

MMステルヴィオ号の場合は、同じホイールを共用して使っているので、タイヤを脱着して組み換える時間を見ることが必要。タイヤとホイールのセットごと交換する方が作業にかかる時間が短いことはわかっているが、テスト車という性格を考えると、専用ホイールを用意するより組み換えた方が得策と判断しているわけだ。

というわけで、こちらの都合でクルマを1週間ほど預かってもらい、その中で組み換え作業を終えてもらって引き取りに行く、というパターンで交換をお願いした。

サマータイヤ姿になったMMステルヴィオ号で走り始めると、やはり「そうそう、アルファロメオは、いやステルヴィオはこうだったよな!」というSUVといえどもソリッド感のあるスポーティな印象に改めて魅了された。

スタッドレスタイヤ装着状態でも、それに慣れていると、ほとんど不満は覚えなかった。だが、サマータイヤに戻してみると、やはりドライブフィールがひと味もふた味も違う。すべての動きが、ダイレクトなものとして感じられるのだ。これは走らせていると実に楽しい。18インチサイズなので、乗り心地の面でも不満はない。

画像: 会社の駐車場にて。MMステルヴィオ号と背中合わせで並ぶ懐かしのルノー4(キャトル)。

会社の駐車場にて。MMステルヴィオ号と背中合わせで並ぶ懐かしのルノー4(キャトル)。

MMステルヴィオ号のボディサイズは、全長4690×全幅1905×全高1680mm、そして車両重量は1820kg。つまり決してコンパクトではなく、余裕あるサイズである。慣れてしまうとちょっとしたことに気を付けていれば、ほぼ問題を感じることはない。

だが、たまたま近くにコンパクトなクルマがあったりすると、そのあまりのサイズの違いに驚くことがある。昔のクルマと並べば、そのボリューム感の差に時代の流れというものを実感させられる。駐車場でクルマ好きの知人の愛車と並んだ姿を見て、そう思った。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)

■第13回/2020年4月24日~5月24日(13カ月目)のデータ
・オドメーター:2万1055km
・走行距離:756km
・給油量:56.0L
・実燃費:13.5km/L

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