オーディオ用のスイッチ兼ボリュームを交換
おそらく電気系の不調が原因と思われるエンジン始動不能のトラブルで入庫していたMMステルヴィオ号。これは以前にも発生した症状なので、さすがに今回はその原因をじっくりと探ってもらうべく、長期間の入院も覚悟して点検をしてもらった。
その結果、依然として明確な理由は不明ながらも、イグニッションオフの状態で暗電流の量が多かったとのことで、その原因として疑われるオーディオ用のスイッチ兼ボリュームの交換を行い、改めて様子を見るという形で編集部に戻ってきてくれた。
幸いにもそれ以降はトラブルが発生しておらず、ほぼ毎日、元気に稼動してくれている。
強力なエアコンを備えたアルファなんて夢のよう
さて、関東地方は8月に入った途端に連日の猛暑が続いた。ようやく、月末が近くなって少しは和らいだ感もあるが、炎天下の駐車場でMMステルヴィオ号に乗り込んでエンジンスタートボタンを押し、まず見るのがメーターパネル右上の外気温度表示だ。
この夏に見た中で、最高の記録は42.0度! もちろん、駐車中の値なので実際の外気温度より高めとなることは知っている。だが、それでも日常的に38.0度とか39.0度の数字が表示されているのを見ると、けっこう気が滅入る。
しかし、そんな時でも頼もしいのが、強力に効いてくれるMMステルヴィオ号のエアコンシステムだ。乗り込んでまず窓を全開にして、外気導入にしてからAUTOスイッチをオン。温度設定はだいたい22.0度あたりにしてあるので、即座に風量全開で稼動してくれる。そのまま走り出して5分ほどもすれば、車内は快適な状態へと近づきファンの回転も落ちて、窓を閉めての通常走行となる。
車内空間の広いSUVでは、強力なエアコンシステムが必需となるが、ステルヴィオはその点でも十分に満足できる。かつての時代を知っていると「強力なエアコンを備えたアルファロメオ」というのは、言ってみれば夢のような存在であった。それが、今では見事に現実化されていることに、とても幸せな気持ちを抱いている。
さて、アルファレッドのMMステルヴィオ号だが先日、他社のSUVと並んだ姿を見て、しみじみ「カッコいいな」と思ってしまった。これ、親バカみたいなもの?(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)
■第16回/2020年8月7日~8月21日(16カ月目)のデータ
・オドメーター:2万3352km
・走行距離:1051km
・給油量:81.5L
・実燃費:12.9km/L