ブリヂストンは、氷上性能120%到達した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」を2021年9月1日より順次発売する。Webモーターマガジンではこの新製品の性能をアイススケートリンクでテストする機会を得た。

性能向上には裏付けの技術がある

画像1: 性能向上には裏付けの技術がある

では、なぜ氷上性能20%向上が実現できたのか。そこにはしっかりとした技術の裏付けがある。ブリザックVRX3ではブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム」を、従来にない新たな発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」と新トレッドパターン技術を採用している。

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アイスバーンが滑りやすいのは、その表面にある「水膜」が原因とされている。そこでこの水膜をいかに素早く除去するかがポイントとなるのだが、VRX3では「フレキシブル発泡ゴム」と呼ばれるゴム内の断面形状を楕円形状に変更した新たなゴムを採用している。これにより円形断面よりも毛細管現象によってさらに吸水力を向上させることができるという。

また、新トレッドパターンでは、L字ブロックや端止めサイプと呼ばれるパタンの進化により、水流の動きをコントロールすることによりタイヤの接地面への水の浸入を抑制し、アイスバーンへの接地を向上させることでグリップ力を向上させている。

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そしてこのフレキシブル発泡ゴムは、「効き」を長持ちさせる効果ももたらすという。これはゴム部分に分子量の多くてオイルよりも抜けにくい「ロングステイブルポリマー」を配合することで、柔らかさを維持することができるのだ。驚きなのはその性能維持力。VRX3は使用後から4年経過時点でも、新品時のVRX2より氷上摩擦係数が高いというのだ。効きが長もちするということで、複数年にわたって安心して使えるというのもありがたい。

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今回はアイススケートリンクという限られた状況での試乗となったが、性能チャート見てみると、スノー性能、ドライ性能、ウエット性能、低燃費性能、静粛性においてはVRX2と同等の性能を確保しているという。その上で氷上性能を20%向上しながら、ライフ性能、効き持ちを向上させているのだから、VRX3はまさにブリザック史上最高のスタッドレスタイヤと言っていいだろう。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:加藤英昭、ブリヂストン)

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