2021年8月3日、ホンダは間もなく発表を予定しているNSX 「Type S(タイプS)」の先行情報を世界初公開した。このモデルは、現行の2代目NSXとしては最後のモデルになるという。

2代目NSXにおけるチャレンジの集大成となる限定モデル

2016年8月に発表された現行の2代目NSXは、卓越した動的性能を持ちながらも、誰もが快適に操ることができることを目指し、「人間中心のスーパースポーツ」という初代NSXが提案したコンセプトを継承。ホンダ独自の電動化技術である3モーター ハイブリッドシステムの「スポーツハイブリッド SH-AWD(スーパーハンドリング オールホイールドライブ)」の採用により、エンジンだけでは達成することが難しい、高レベルのレスポンスとハンドリング性能を実現した、新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience=NSX)を提案したモデルだった。

今回、新たに投入されるNSX タイプSは今までのNSXを超えることを目指し、パフォーマンスとデザインを追求したもの。2代目NSXとしては最後のモデルになるという。

画像: 送られてきた画像を明るく加工してみた。フロントスポイラーなどの形状もかなり異なるようだ。ホイールも新デザインか。

送られてきた画像を明るく加工してみた。フロントスポイラーなどの形状もかなり異なるようだ。ホイールも新デザインか。

2代目NSXにおけるチャレンジの集大成として、さらなるパフォーマンス性能の向上と、精悍さや美しさを感じられる佇まいを追求し、「走る喜び」や「意のままに操る喜び」の提供のみならず、「所有する喜び」も感じてもらえることを目指し、これまでのユーザーやホンダ ファンに対して感謝を込めた特別なモデルになる。

ボディカラーでは限定となる新色のマットカラーを設定するなど、スーパースポーツとしての魅力を高めたNSX タイプSは、全世界で350台の限定販売。そのうち日本では30台が販売される。

今回、公開された画像はここで紹介しているものですべてだが、いずれもイメージ的なカットで、全体のスタイリングやディテールなどはハッキリとは分からない。しかし画像を明るく加工してみると、前後バンパーやフェンダーなどはエッジが強調されているようなディテールが浮かび上がる。

画像: パワーユニットの中央部が赤く塗られているのか光っているのか、これはおそらくタイプS専用ということだろう。

パワーユニットの中央部が赤く塗られているのか光っているのか、これはおそらくタイプS専用ということだろう。

2代目NSXは2022年12月をもって、その歴史に幕を閉じる。ホンダは、NSXで培った人材や技術などを今後のクルマづくりやモノづくりに生かすことで、来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中でも、ユーザーに「走る喜び」や「操る喜び」を引き続き提供すべく、チャレンジしていくという。

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