ガスリーは大きく後退した後、5位まで挽回
5番グリッドからスタートしたアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、スタートダッシュがあまり良くなかったことが幸いした。スタート直後に発生したインシデントを避けるためにコースを大きく外れて12番手までポジションダウンしたものの、クラッシュをうまく回避したことによりマシンへの大きな影響を受けなかった。
レースはこのインシデントで赤旗中断。その後、スタンディングスタートで再開されたが、ミディアムタイヤに交換するピットインでさらにポジションダウンしてしまう。
しかしガスリーはそこから粘り強くポジションをアップし、30周目にハードタイヤに交換して8番手でレースに復帰すると、ペースもあがりターン1でラティフィをオーバーテイク。7番手まで順位を回復すると角田の背後に迫り、チームオーダーにより先行。
さらにレース終盤で角田との差を広げたガスリーは、69周目にピットインしてソフトタイヤに交換。ファイナルラップでファステストラップを記録し、1ポイントを追加して6位でチェッカーフラッグを受けた。(レース後、ヴェッテルの失格で5位に繰り上がり)
レース後、ガスリーは「正直に言って、今日のレースをどう考えればいいのかよく分かりません。5番手からスタートし、望みうるベストの順位だと思いますが、1コーナーでのインシデントに引っかかり、大きく順位を落としてからの5位です。様々な波乱のあったレースで、このポジションでフィニッシュできたのはいいことですが、もっと上位に行けたことも事実だと思います。予選ではトップチームに次ぐベスト・オブ・ザ・レストの位置につけて、マシンには満足していたので、今週末は多くのポジティブな点がありましたが、チャンピオンシップを考えるともっと多くのポイントをとれたのに、と少し残念です」とコメントしている。