ガソリン車、ディーゼル車どちらにも使える
梅雨が明けたかと思えば、連日の猛暑にうんざり・・・そんな度を超えた暑さに辟易しているのは、私たち人間だけではない。たとえば自動車も猛暑、酷暑は大の苦手。こと、パワートレーンに対する過大な熱負荷は、機械的劣化に影響するだけでなく効率を悪化させる原因ともなる。それを防止する大きな役割を果たしているもののひとつが、ほかならぬエンジンオイルだ。
そのためたとえばプジョー、シトロエン、DSを擁するグループPSAでは独自の基準に基づいて、気温や燃料品質などによって世界各国をいくつかのゾーンに分け、とくに「高温地域」エリアにおけるエンジンオイルの品質確保に明確な基準を設けてきた。
2015年にはそれまでとは異なる気温、品質の新たなゾーニングを実施。主にヒートプロテクション性能向上とオイル消費の抑制を狙った「熱対策オイル」が開発されている。
実は日本も立派に「高温地域」。つまり日本の自動車ユーザーにとっても、そうした最新の環境対応オイルは「愛車ケア」に欠かせないのだ。今回紹介する「TOTAL QUARTZ INEO HTC 5W-30」もそうしたハイグレードオイルのひとつで、暑すぎる日本の夏を愛車が健康に過ごすために最適な性能が与えられている。
全化学合成油でガソリン、ディーゼルエンジンのどちらにも使うことができるTOTAL QUARTZ INEO HTC 5W-30は、最新の合成油技術と添加剤技術の採用、そしてSAE40に近い粘度設定により、熱安定性にも優れ、スラッジなどの汚れの発生を抑えてくれる。
純正推奨として採用するグループPSAが行った独自の耐久試験では、基準に対して21~40%以上もの高い清浄性能が確認されている。ほかのテストでも摩耗防止性能、オイル消費抑制性能などに関していずれも高い評価を獲得した。
省燃費性能とともに優れた環境性能まで実現。灰分、リン、硫黄などのSAPS成分の含有量までこだわっているので、クリーンディーゼルなどに使われるDPFなどの後処理システムにも、悪影響を及ぼすことはない。
「温暖な」日本でも近年、夏場には30度後半の最高気温が続く地域が増え、時には40度に達する場合もある。やや過熱気味の日本の気候にもマッチしたTOTAL QUARTZ INEO HTC 5W-30なら日々、安心して愛車と付き合うことができるだろう。(文:Motor Magazine編集部 神原 久/写真:井上雅行)