車検が切れたクルマは査定額が大きく下がると思っていませんか?実は、車検が残っているかどうかは、査定ではほとんど関係ありません。大掛かりな修理が必要なければ、車検付きのクルマと同じように買取してもらえます。
しかし、車検が切れているクルマを買取に出す際にはいくつかの注意点もあります。
この記事では、車検切れのクルマでも買取を行っているおすすめ買取店と、査定に出す際の注意点についてまとめています。ぜひ査定に出す前に参考にしてください。
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車検切れのクルマも問題なく買取される理由とは?
車検が切れたクルマは査定ではマイナスに働くと思っている方も多いと思いますが、意外とそうでもありません。車検が切れたクルマ、または車検がギリギリのクルマでも問題なく買取される理由は以下の通りとなります。
- 大きな修理が必要なければクルマの価値は残っているから
- そもそも店頭販売時には車検切れにして売ることが多いから
- 販売ルートに車検残は影響しないから
1.車検が切れとクルマの状態は関係ないから
そもそも車検は公道を走る許可を得るための制度です。車検を受けなければ車検満了日を過ぎた時点で公道を走行できないだけで、クルマの性能や状態が一気に悪くなるわけではありません。
よって、車検切れでも買取店としては気にしないのが一般的です。車検が切れていても車検が残っていても、クルマの状態に大きな問題を抱えていなければ、同じように買取されます。「大きな整備がなくても再度車検が取得でき、公道を問題なく走行できるクルマ」であれば、基本的には車検のありなしに関わらず買取されると考えていいでしょう。
しかしながら、クルマの状態が悪い場合は別です。そもそもクルマに何らかの不具合や問題がある場合は、もちろん査定額が大きく下がったり、場合によっては買取されない場合もありますので、ご注意ください。
2.店頭販売するときに車検切れにして売ることが多いから
車検のありなしが買取にあまり関係ない別の理由が、そもそも店頭販売される段階では車検切れにして売ることも多いためです。
街で売られている中古車を見るとわかると思いますが、中古車販売店に並んでいるクルマの中にも車検切れのクルマは数多くあります。
つまり、車検切れだからといって再販時に影響が出るわけではありません。
車検切れのクルマは、展示しているうちに車検切れになったと思う人もいるかもしれませんが、実際は車検を故意に切っている、つまり一時抹消して販売していることが多くあります。
これは、店頭販売ときに発生する税金などの経費を抑えるためのテクニックで、特に高額な車種ほど、なかなか売れないので車検を切ってしまうことが多く見られます。いつ売れるかわからないクルマにナンバーを付けて、車検が残った状態で販売するより、車検無しのほうが経費も掛からないので助かる、という店側の都合もあるのです。
3.車検残かどうかは業界では気にされないから
中古車業界の内側の話になりますが、買い取られたクルマがすぐに一般ユーザー向けに販売されることは少なく、ほとんどは業者間オークションで取引されます。
ここからが本題ですが、そもそも業者はそれほど車検残りを気にしていません。業者間での取引で重要視されているのはクルマの状態であり、問題なく走行できるか、目立った大きなキズはないかといったことです。
業者自身が、買い取ったクルマを公道で使用するわけではありませんし、業者間をクルマが転売されているうちに車検が切れることもあります。そのため、業者は期限の決まった車検を気にしていても利益に結び付かないことから、車検は気にしていないことがほとんどです。
また、業者は、クルマの移動にキャリアカーを使うため、車検が残っているかどうかは関係ありません。このほか、クルマを海外輸出することも多くありますが、車検は日本国内でのシステムなので、車検切れであっても海外では全く関係ありません。
このような理由から、車検が残っているかどうかは買取店にとっては些細なことでしかなく、査定では重要項目にならないことが一般的です。
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車検切れのクルマを査定してもらう方法3つ
車検が切れたクルマは当然ながら公道は走れません。その場合、どのように買取店に査定を取ってもらうのが良いのでしょうか。主には以下3つの方法が考えられます。
- 出張査定に来てもらう
- 電話で査定してもらう
- 仮ナンバーを取得し、買取店に持ち込む
1.出張査定に来てもらう
最もスタンダードな方法と言えるのが、出張査定に来てもらう方法です。今は無料出張査定に対応している買取店が多数ありますので、買取店探しには困らないかと思います。事情を説明すれば問題なく出張査定に来てもらえるでしょう。
2.電話で査定してもらう
買取店によっては、実車での査定を挟まず、電話で査定を済ませてくれる店舗もあります。主には廃車買取店に多いですが、車種や年式、走行距離、不具合の有無などを説明すると査定額を提示してくれます。
実車確認を挟むわけではないので、こだわりのクルマを売却する際には不向きですが、そもそも査定額に期待してない場合や、わざわざ実車の確認が必要とは思えないクルマを手間なく売却したい場合におすすめの方法です。
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3.仮ナンバーを取得し、買取店に持ち込む
出張査定や電話査定があるので、ここまでする人は少ないと思いますが、仮ナンバーを取得し、買取店に持ち込む方法もあります。
仮ナンバーとは、ナンバープレートに赤い斜線が一本入ったものや、赤い枠で囲まれたナンバーのことであり、一般に取得できるのは、赤い斜線の入った仮ナンバーです。
仮ナンバーは、市区町村役場に車検証と有効な自賠責保険を持参すれば発行してもらえます。
自賠責保険が切れている場合は、損害保険会社の代理店に依頼すれば、自賠責保険に加入できるので相談すると良いでしょう。
ただし、仮ナンバーでは、走行するルートや使用する理由を伝える必要があるので、内容によっては仮ナンバーの取得ができないことがあります。
また、虚偽の報告で仮ナンバーを取得した場合、これも道路運送車両法34条に違反したことになり、107条の1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられますのでご注意ください。
車検切れのクルマにおすすめの買取店5選!
先ほど説明したように車検切れの状態では公道を走れませんので、無料出張査定、あるいは電話査定に対応した買取店を探すと、売却活動がスムーズになると思います。
ここからは、車検切れのクルマを売る際に便利な、無料主張査定や電話査定に対応しているおすすめ買取店を紹介します。また、車検切れのクルマと言っても状態は様々だと思います。古いクルマだと一般買取店では査定が難しい場合もあるので、ここでは旧車買取専門店や廃車買取専門店も交えて紹介しますので、参考にしてください。
- カーネクスト
- 楽天Car車買取
- カーセブン
- ナビクル廃車買取
- カーセンサー
- 旧車王
1.カーネクスト
テレビCMでもお馴染みのカーネクストは、全国対応の買取店です。「どんな車も買うわ!」が印象的ですが、低年式車、過走行車、不動車、故障車など、基本的に扱っていない車はありません。もちろん、車検切れのクルマもOKです。
さらに、カーネクストの場合は電話で簡単に査定をしてくれるので、わざわざ店舗に車を持ち込む必要がありません。また、レッカー手配も無料で行ってくれます。このように、公道を走れないクルマを売る際には非常に便利なサービスが整っているのです。
査定は電話で簡単に終わる上、無料で行ってくれます。気になる方は公式サイトから査定申し込みを行ってみてはいかがでしょうか。
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2.楽天Car車買取
楽天Car車買取は、楽天が運営するオークション型の車買取サービスです。
多少クルマの知識がある方は、車検切れのクルマでも「このぐらいの値段がつくのでは」と目安を持っているかもしれません。楽天Car車買取では、最低落札額を決めて全国の買取店に向け出品手続きができるので、ご希望の値段に近い、またはそれ以上での落札が期待できます。
また、全国約5,000社と提携があり、その中には特定の車種に特化した専門店も含まれていますので、ご自身がお持ちのクルマに積極的な買取店も含まれている可能性は十分考えられます。
さらに、パソコンやスマートフォンでリアルタイムに入札状況を楽しみながら確認できるのも特徴の一つ。
楽天Car車買取からの車の売買成立で楽天ポイント1,000ポイント、楽天Car車買取からの車の売買成立&マイカー割引登録で合計5,000ポイントもつきます。お得に一括査定を行ってみたい方はこちらのサービスを利用してみましょう。
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3.カーセブン【JPUC認定店】
カーセブンは全国展開する大手買取店の一つですが、おすすめする理由が「JPUC認定店」と
いう安心感にあります。
JPUCとは、中古車買取業界の健全化を図ることを目的された団体であり、大手をはじめ様々な買取店が参画しています。このJPUCの認定店になるには厳しい審査をクリアする必要があり、不正をしているような買取店は、まず認定店にはなれません。また、認定店は2年ごとの更新性になて取り、その都度基準をクリアする必要があるため、形骸化するような制度でないことがわかります。
2023年、大手買取店の不正が発覚し、クルマ買取店に対して漠然とした不信感を感じた方も多いと思いますが、そのような方にこそおすすめする買取店となります。
実際、「7日間までキャンセル可能」「契約後の減額一切なし」「キャンセル料はかからない」など、トラブルになりやすい点についてはユーザー有利の約束を掲げていることも大きなポイントです。
一般買取店なので、よほど古いクルマ、不具合のあるクルマでなければ扱ってもらえる可能性は高いです。幅広い方におすすめできる買取店なので、迷ったらこちらを利用してみてはいかがでしょうか。
4.ナビクル廃車買取
続いておすすめしたいのがナビクル廃車買取です。低年式車、過走行車、故障車などの訳あり車の買取を得意とする廃車買取店となります。運営の株式会社エイチームライフデザインは上場企業の子会社であるので、この点も安心材料のひとつです。
廃車手続き代行費用無料、レッカー移動無料と、クルマを処分したい場合にも大変心強いサービスです。ちなみに、たとえ買取価格が0円になるようなクルマでも、これら無料廃車手続き代行などを含めて無料でクルマを引き取ってもらえます。
ナビクル廃車買取の場合は実車査定ではなく、電話で査定をとるスタイルなので、わざわざ実車査定を挟まず手間なくクルマを売りたい方や、そもそも買取価格に期待していない人にとってはとても魅力的なスタイルといえます。
仮に一般の中古車買取業車で値段がつかなかった場合は、廃車買取業者に相談することで数万円の値段がつくこともあります。一度中古車買取店で査定を断られた場合は、ナビクル廃車買取に査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。
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5.カーセンサー
カーセンサーはリクルートが運営するクルマ一括査定の定番サービスです。全国約1000社の買取店と提携があり、お近くの買取店に一括で査定申込依頼を出せます。
大手も参画しており、初心者でも安心して査定依頼を出せることが魅力のひとつでしょう。
車検切れのクルマでもよほど状態が悪くなければ通常の中古車と同じように買取してもらえますので、まずは一般中古車店で査定を取ってもらう形がいいでしょう。
いきなり廃車買取店で査定をとらず、まずはここで一般の中古車買取店で査定額をみてはいかがでしょうか。もしかすると期待以上の査定額を提示されるかもしれません。
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6.旧車王【JPUC認定店】
車検切れで眠っているクルマが、希少車であることも稀にあると思います。その場合は専門店で査定を取ってもらった方が適正な査定額を期待できますので、専門店に見てもらいたいところです。
お近くに専門てがある場合はそちらでも良いと思いますし、見当がつかない場合は旧車王がお勧めです。
全国無料出張対応無料であることに加え、先ほど説明したJPUC認定店でもあります。「契約後の減額一切なし」とユーザー有利な宣言をしていますので、安心です。
スポーツカーや本格4WDなどにはプレミア価格がつくような名車も多いですので、これらのクルマを売ろうとしてた方は、旧車王も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
車検切れのクルマの買取価格相場は?
車検切れでも査定では大きなマイナスにはならないことを先ほどお伝えしましたが、車検残のクルマと比べるとどれくらい価格が変わるのでしょうか。
あくまで目安になりますが、車検切れのクルマと車検残のクルマと比べても、買取価格は数万円程度しか変わらないと考えられます。
ちなみに、車検が少ないからといって、車検をわざわざ通して査定に望んでもアップする額は車検にかかった費用よりも少な区なるのが一般的です。車検切れと車検残のクルマではその程度しか買取価格は変わらないと考えていただいて結構です。
つまり、売却前に査定アップを狙ってわざわざ車検を通す必要はないということです。むしろ逆効果になり、手取りは少なくなるのでご注意ください。
車検切れのクルマを少しでも高く売る方法は?
車検切れのクルマを少しでも高く売るための工夫は、車検残のクルマと何も変わりません。以下を意識して査定に臨むと、査定額アップが期待できるでしょう。
- できるだけ多くの買取店で査定額を比較する
- 査定前にクルマをキレイにしておく
- 純正パーツを用意しておく(カスタムしていた場合)
- 整備記録簿を用意しておく
- 値段がつかなかった場合は廃車買取業者に査定してもらう
1.できるだけ多くの買取店で査定額を比較する
できるだけ多くの買取店で査定額を比較することは、クルマを高く売ろうと思ったら必ず必要なことになりますが、これは車検切れのクルマでも変わりありません。
中古車買取業者は、全て同じ営業方法ではなく、お店独自の経営方針で営業しています。そのため、買取価格もお店ごとで異なることがほとんどです。
例えば、A社では30万円、B社では38万円、C社では28万円、、、といった具合です。
このように、各店が提示する買取額は数万円以上の単位で変わってきますので、できるだけ多くの買取店で査定をとったほうが、高額売却の実現という面では有利です。
自分の足で買取店を回るのはやや骨が折れる作業ですので、一括査定などを利用し、上手に複数店舗の査定額を比較するようにしましょう。
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2.査定前にクルマを綺麗にしておく
査定ではクルマの内外装は査定士の第一印象を左右する大きな要因となります。車検が切れて放置された状態だと、外装や内装が汚れている場合も多いと思いますので、しっかりと掃除をしておくようにしましょう。
特に内装の掃除が重要です。車内のニオイが強いと大幅な査定ダウンとなります。特にタバコを吸っていた場合やペットを乗せていた場合、車内で飲食をしていた場合は要注意です。
車内のニオイの原因はほとんどが汚れですので、隅々まで丁寧に掃除をすると、ニオイは軽減される場合が多いです。掃除機がけのほか、雑巾掛けでの拭き掃除もしっかりと行うようにしましょう。
また、トランクルームなどにある荷物は査定前に全て降ろしておくようにしてください。
3.純正パーツを用意しておく(カスタムしていた場合)
程度の大小はあれど、クルマのカスタムを楽しんでいた方も少なくないと思います。この場合、純正パーツと一緒に査定に出した方が不要な査定額ダウンを避けられます。
カスタムは個人の好みが分かれるところが大きく、査定で基本的に有利に働くことは稀です。査定では純正フルノーマルが好まれる傾向が強いので、その点を意識して査定に臨みましょう。
純正に戻さなくても、純正パーツと一緒に査定に出すだけでも結構です。
4.整備記録簿を用意しておく
査定士がクルマの状態を把握するには、整備記録簿が非常に重要な書類となります。クルマの状態を正確に把握してもらうためにでも、整備記録簿は査定時にいつでも出せるようにしておきましょう。
整備記録簿がないと、目に見えない不具合が後から発覚することを恐れ、守りに入る査定士がいても全くおかしくありません。適正な査定額まで伸びないことも考えられますので、そのぐらい重要な書類ということを頭に入れておきましょう。
5.中古車買取店で0円なら廃車買取業者に査定してもらう
車検切れのクルマを多くの買取店で査定しても、良い回答が得られないことも有るでしょう。特に0円査定以上の査定額にならなかったときには、廃車買取に相談してみるべきです。
廃車買取店はクルマをパーツとして査定しているほか、日本では捌けないような低年式車や過走行車でも、新興国に対する販路を持っているので、意外な値段で買い取ってくれることも多いです。
例えば、ハイエース、ランドクルーザー、カローラといったクルマは海外輸出の定番でしたが、現在ではカーボンニュートラルが世界中で叫ばれており、ハイブリッド車にも人気が集まっています。
世界中にメーカーは多くありますが、やはり日本車は故障が少なく長く乗れることから、非常に人気があります。そのため、海外からバイヤーが多く国内に入り込んでおり、新興国向けに買取しています。
また、廃車買取店はたとえ買取価格がつかないようなクルマも、廃車手続き代行費用0円で、クルマの無料引き取りを実施しているところも多いので心強い存在です。国内での再販を目的としていないため、一般買取店では扱えないようなクルマも引き取れるのが、廃車買取店の強みと言えるでしょう。
車検切れのクルマを買取に出す際の注意点
車検切れのクルマを売却する場合、車検切れだからこそ注意が必要なことがあります。
具体的には以下の通りです。
- 自走して買取店に向かわない
- 見知らぬ一般人には売らない
1.車検切れは公道を走れないので自走して買取店に向かわない
当然ですが、車検が切れている状態で公道を走行すると、罰則が適用されます。
道路運送車両法108条には、6か月以下の懲役または30万円以下の罰則が規定されています。
また、車検が切れていたときに自賠責保険も切れていると、自動車損害賠償保障法 86条の3に1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられると記載があります。
仮に、自賠責保険が切れた状態で事故を起こすと、被害者への補償は国土交通省が立て替えすることがありますが、国土交通省からの求償に従えない場合は、預貯金や給与、そしてクルマ、土地、建物などの差押が行われますので、絶対に車検切れの状態で公道を走るのはやめてください。
2.見知らぬ一般人への売却はトラブルのもと
正規のルートで売買している業者であれば不安はそれほどありませんが、駐車場などで声をかけてくる外国人には注意が必要です。
外国人のバイヤーは、人気があるハイエースなどに狙いを定めて声をかけてきます。一般の買取店より高い金額を提示しますが、輸出するときに必要な輸出抹消登録を行わずに輸出する裏技を使い、名義変更せずに海外に流してしまいます。
これは裏を返せば、それだけ日本車が古くても海外で人気があることを示しているので、1件や2件の買取店で不本意な買取査定額でも諦めないことが肝心です。
車検切れで長く放置されたクルマは中古車買取が厳しい
車検切れでも、長く放置されたクルマは状況が異なります。クルマは動いていなければ傷む商品なので、長く放置していると錆の発生や部品が固着するなど、走行に支障が出ることがあるからです。
車検が切れて、長く放置されたクルマは、査定士が見ればすぐにわかります。放置してあるクルマを見破る場所は、一般的にブレーキです。今のクルマは、ディスクブレーキと呼ばれる金属の円盤をブレーキパッドで挟み込むブレーキを使用しています。
このディスクブレーキの円盤をブレーキローターと呼びますが、鋳物でできているので錆が出やすく、長く放置していると全体が茶色く変色するため見破られます。
また、乗っていないクルマは、クルマ全体から走行していない雰囲気を醸し出しています。例えば、無人の住居を見たことがあれば、それに似た雰囲気が漂っている感じです。
そのため、車検切れのクルマを長期保管していたなら、中古車買取はほとんど期待できないと考えたほうが良いでしょう。
まとめ
車検が切れて間もないクルマのほとんどは、走行に大きな問題がなければ普通に中古車買取で買取が可能でしょう。
車検切れを一般ユーザーは大きく気にしますが、車検制度は公道を走行できるための検査に過ぎないのです。そのため、車検が残っているからといって、クルマに不具合が無いわけではありません。
ただし、車検が切れて時間がかなり経過しているクルマは、中古車買取不可の場合もあります。また、中古車買取で良い査定が貰えないことも有るでしょう。そこで、その場合は同じ買取でも廃車買取に相談しましょう。