クルマを高く売るには、クルマを事前に掃除したり、純正パーツを用意しておくことも大事ですが、査定士との交渉も高額査定を得るためのカギになります。

交渉といっても難しいことは何もありません。クルマをどれだけ大切にしていたのか、そしてどうして売る必要があるのかを伝えることが交渉の基本です。

また、複数社で査定を取れば、その査定額を交渉材料にすることもできるでしょう。

この記事では、具体的にどのように交渉すればよいのか、交渉のためのテクニックを詳しく解説します。

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クルマを高く売るための交渉術と重要ポイント

クルマの査定額は、査定士との交渉で最終的に数万円、時には10万円以上アップすることもあります。

交渉といっても何も難しいことはなく、以下のポイントを抑えることで有利に(または円滑に)進めやすくなるでしょう。

  • 交渉する前の下調べをしっかりしておく
  • 他店での査定額を交渉材料にする
  • クルマのアピールポイントをまとめておく
  • 査定が終わるまで希望価格は言わない
  • 売却への本気度を見せる
  • 交渉は回数を重ねてうまくなるものだと心得る

①自分のクルマの買取相場を事前に調べておく

何の知識もなく買取業者などにクルマを持ち込むと業者の話が全てとなり、もっと高く売れるはずのクルマを安い価格で手放すことにもつながりかねません。

買い叩きを避けるには、自分のクルマがどの程度の価格で市場取引されるのか、ある程度の相場観を調べておくと安心です。買取業者の査定価格と自分の調べた相場を比べることができるので、価格交渉にも望みやすくなります

今ではネットで車名・グレード・年式・おおよその走行距離を入力すれば、現在の相場を簡単に知ることができるサイトが多く存在します。以下、匿名で利用できる代表的な簡易査定サイトなので、相場観の把握にご利用ください。

サイト名URL
ナビクル 買取・査定相場簡易シミュレーションhttps://www.navikuru.jp/souba/
ガリバー 中古車買取相場https://221616.com/satei/souba/
トヨタ 下取り参考シミュレーション https://toyota.jp/service/tradein/dc/top
日産 かんたんクルマ査定https://ws.nissan.co.jp/satei/
ネクステージ LINEでクルマ査定https://www.nextage.jp/kaitori/line/
ネットで簡易査定が行えるサイト

②他店での査定額を交渉材料にする

机上の相場ではなく「他店ではこれぐらいつけてくれた」という実査定額があれば、それは大きな交渉材料となります。

その時点で最高額をつけてくれた買取店の査定額をぶつけてみましょう。もし買取店側も仕入れに本気なら、それより高い査定額を提示してくることも十分考えられます。

また、複数社の査定額を取ることは交渉材料を得るためだけでなく、買い叩きを防ぐことにも有効です。正直なところ、1社のみの査定では、その査定額が妥当なのかどうかは判断がつきません。できれば3社以上の査定額をとると、平均値が見えてきて、妥当な査定額も把握できるでしょう。

こうした観点からも、できれば複数社の査定額を取っておくことをお勧めします。

現在は一括査定サービスなどがありますから、簡単に複数社に査定依頼を出すことができます。例えば、リクルートが運営する「カーセンサー」は代表的な一括査定サイトの一つです。

こうしたサービスを利用し、上手に複数社の査定をとってみてはいかがでしょうか。

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③クルマのアピールポイントをまとめておく

クルマの査定時には、できるだけセールスポイントを査定士に伝えられると理想的です。

買取査定士は、全てのクルマの情報を完璧に網羅しているわけではありません。当然、事前に買取査定をするクルマの事前調査は行ってきますが、それはあくまでカタログデータ等の情報です。

できれば、査定前に自分のクルマのセールスポイントを事前に書き出しておくとよいでしょう。他とは違うクルマは、査定にプラスに働くことが多いので、些細なことももれなく伝えられるように準備しておくといいです。

④査定が終わるまで希望価格は言わない

自分のクルマの相場をある程度知っていると、それを査定士に話したくなる人もいるでしょう。また、希望価格を査定士が来た時に真っ先に伝える人も多く見かけます。

しかし、初めからこちらの希望価格を伝えることは不利になることもあります。本来であれば希望額を上回る査定額をついていたにもかかわらず、希望額を伝えたことにより、本来つくはずだった査定額を下回る可能性があるからです。

査定士から希望価格を聞かれても、濁してその場を切りぬけることが重要です

⑤売却への本気度を見せる

本気で売却する気持ちがあることを査定士に伝えることも意外と重要です。こちらが本気度を見せることで、査定士も交渉のテーブルに乗ってきやすくなります。

例えば、なぜこのクルマを売ることになったのか、そんな背景を伝えるのも一つの方法です。

査定士も仕事とはいえ、なぜこのクルマを売却したいのか気になっています。売却する理由によっては査定士の心を動かすこともあるので、大事にしてきたクルマを売らなければならない事情を知ってもらう事も交渉の一つです。

⑥交渉は回数を重ねて上手くなっていくものだと心得る

初めから交渉が上手にいく人は稀です。最初は緊張し、クルマのアピールポイントを上手に伝えられないどころか、査定士とのやり取りもどこかおぼつかないこともあるでしょう。

どのくらいの買取価格が提示されるのか、またどんな質問が来るのかといった疑問の中でスタートする訳なので、当然と言えば当然です。

査定士との交渉は、回数を重ねるごとに上手くなっていくものです。最初に交渉がうまくいかなかったからと諦めず、2件目以降の反省点として受け取りましょう。

ちなみに、査定士は①世間話が好きなタイプ、②真面目なタイプのおおむね2タイプに分かれます。

世間話が好きな査定士は、クルマにまつわる話から打ち解けるようにすればかなり親密になれるでしょう。

逆に、査定の話からそれた話をしたがらない査定士は、真面目な仕事をしている方なので、売りたい気持ちを素直に話すことが効果的です。

後は売りたい気持ちを伝えられるよう話ができれば交渉成功といえるでしょう。

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クルマの査定額が低くなりやすい交渉時のNG行為

査定士との交渉時、やってはいけないNG行為もあります。減額査定される恐れもあるので、これらの行為は行わないようご注意ください。

①故障や修復歴を隠す、嘘を言う

査定で嘘をつくような行為は絶対にNGです。査定士はクルマの状態を見るプロですから、嘘はどこかでバレます。また、嘘をついて査定を終えたとしても、後から減額されることもあり得ます。

例えば、誰でも黙っておきたいと考えるのが、クルマの修復歴でしょう。修復歴はクルマの骨格まで及ぶ鈑金修理をしている場合が対象になります。

この修復歴は、査定士が一番気にする部分です。そのため、修復されているか確認するポイントを極めているので、どんなに黙っていても、そして修復歴があるにもかかわらず修復していないと嘘をついても、隠し通せないものだと覚えておいてください。

また、故障等の不具合にについても同じです。質問には正確に、正直にクルマの状態を伝えることが大切であり、これが査定士との信頼関係構築にもつながります。

ただし、簡単な修理は伝える必要はありません。修復歴以外の修理は、査定点数に関係ないためです。

②横柄な態度をとる

査定士とのやり取りで、横柄な態度に出る人も少なくありませんが、当然ながら良い結果には結びつきません。

査定士も仕事とはいえ感情を持っていますから、あまりにひどい態度で接すれば、サービスで上積みをしてくれるような対応は期待できないでしょう。

何も、必要以上に仲良くしたほうがいいという話でなく、普通に接することが重要ということです。

その中で、査定士に大事にしていたクルマを売るという切実な気持ちが伝えられれば、査定士の心を動かすことができるでしょう。

交渉だけでない!クルマを少しでも高く売るために覚えておくべきこと

クルマを高く売る方法は、交渉だけではありません。交渉は高く売るための一つの方法にすぎず、他にも高く売るために必要な方法があります。

以下、高額査定を得るための基本的なポイントをまとめましたので、ぜひ参考にして査定に臨んでください。

  • できるだけ多くの査定を取り、査定額を比較する
  • 純正パーツは必ず一緒に査定に出す
  • 査定前に内外装を入念に掃除しておく
  • 整備記録書を用意しておく

①できるだけ多くの査定を取り、査定額を比較する

クルマを少しでも高く売るには、できるだけ多くの買取店で査定をとることは必須です。

査定額は買取店ごとに大きく異なるものです。A社では80万円、B社では50万円、C社では100万円といったぐらいです。数十万円査定額が異なることは全く珍しくなく、むしろこれが通常ですので、できるだけ多くの買取店で査定を取り、最高額の買取店と巡り合える確率を上げましょう。

複数業者での査定が面倒な場合は、一括査定で依頼するのが便利です。1回の申し込みで複数の業者に査定依頼ができますので、簡単に複数社の査定を取ることができます。

こうしたサービスを利用し、できるだけ多くの買取店の査定をとってみてはいかがでしょうか。

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②純正パーツは必ず一緒に査定に出す

長らくクルマに乗っていると、自分好みに社外パーツでカスタムするようなケースも多いと思いますが、基本的にカスタムはマイナス査定の対象となる場合が多いです。

カスタムは個人の好みが大きく反映されていることも多く、一般人気がないことも多いからです。

逆に中古車市場で安定的に人気があるのはメーカー純正のものです。純正に近ければ近いほど、人気が高く、査定でも不利に働くことはありません。

もし純正パーツが残っていれば一緒に査定に出しましょう。改造した箇所を戻さなくても、一緒に査定に出すだけで構いません。

これだけで大きなマイナス査定を受けることは十分防げますし、場合によってはプラス査定をもらえることもあるでしょう。

③査定前に内外装を入念に掃除しておく

査定前に内外装を入念に掃除しておくことも、高額査定を得るためには重要です。

掃除をすることには大きく2つの意味があり、

  • キレイにすることでマイナス査定を防げる
  • クルマを大事に使ってきたことを査定士にアピールできる

といった効果を得られます。

特に、内装をキレイにすることは意外に重要で、隅々まで入念に掃除することでこれまで蓄積された匂いをかなり軽減できます。

日本自動車協会の基準では、車内の匂いは4万円のマイナス対象と定められています。特にタバコ臭やペット臭は強く残るものです。これらに心当たりがある方は、より一層入念に掃除するようにしましょう。

また、ピカピカに掃除されたクルマは、査定士の第一印象にかなり良く働きます。逆に、煩雑に扱った様子が査定士に伝わってしまうと、どこかに不具合があるかもしれないと勘繰られてしまい、本来より低く査定を取られてしまうことも珍しくありません。

クルマを大切に扱ってきたことをアピールするためにも、入念に掃除をしてから査定に臨むようにしましょう。

④整備記録書を用意しておく

整備記録とは、クルマの整備を記録してきたいわばカルテのようなものです。

中古車で購入した場合は、これがないまま購入した可能性がありますが、新車で購入していれば捨ててない限り必ずどこかにあります。

査定士は、この整備記録をもとにこれまでのクルマの様子を確認します。問題なければ不当なマイナス査定を受けることはないですが、逆に整備記録を用意できず、これまでの不具合の様子が判断つかない場合は、ワンランク査定額を落とすことも珍しくありません。不透明な箇所がある限り、査定士も慎重にならざるを得ないからです。

整備記録が残っている場合は、時系列で揃えておくようにしましょう。

まとめ

クルマを高く買い取ってもらう交渉術は、下準備が重要で、何も準備をせずに買取業者を呼んでしまうと、間違いなく低価格で買い取られてしまうでしょう。

査定は、多くのお店に査定依頼し、どこが一番高く査定額を提示するか比較検討し交渉材料にすることが基本です。

査定士との交渉は、売りたい熱意とクルマを売りたい明確な理由をしっかり伝えることです。熱意が伝われば、買取価格は自然に高く査定してもらえるでしょう。

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