車内の有害物質を除去する全自動システム「IAQS」
春らしい陽気とともにやってくるのが花粉の季節だ。くしゃみや鼻水など症状はそれぞれだが、私の場合は目が痒くなりそして鼻がむずむずしはじめてくしゃみが出るようになる。この季節は外での取材や撮影にはマスクが必需品、離せなくなる。
ただそんな状況でも取材が終わって長期テスト車のボルボ V60の車内に乗り込むとそんな症状が不思議と軽くなるのだ。さらに運転中は、そうした症状がほとんど感じられなくなる。そこで調べてみたところ、やはり装着されていました、花粉などの微粒子を除去する空気清浄システムが。これが理由か、と腑に落ちたのだ。
取説を確認すると、この空気清浄システムは、アレルギー源や喘息を引き起こす物質を車内から除去する機能「CZIP(クリーンゾーンインテリアパッケージ)」の一部で、「IAQS(インテリアエアークオリティシステム)」と呼ばれ、車内の空気から粒子状物質、炭化水素、窒素酸化物、地表オゾンなどの有害物質を除去する全自動システムとある。だからV60の車内に入ると花粉症の症状が軽くなるわけだ。
ちなみにこの機能は、センターディスプレイのトップビューで「設定」 → 「温度調節」 → 「空気浄化センサー」の順に選択する。そしてクライメイトビューを確認して「CLEAN ZONE」の文字が青色(写真下)になっていれば、車内の空気が良好な状態だということになる。
外から車内に入ると洋服に付着た花粉は、最初こそ車内を舞うが、時間が経てば「IAQS」が車内の空気をキレイに清浄してくれて「CLEAN ZONE」の文字が青色に変化するというわけだ。これがどれほど有効なのかは個人差もあるだろうが、クルマの中でもマスクをするほど花粉症で悩んでいる人はぜひとも一度ボルボ車を試してみる価値はあるかもしれない。
タイヤ空気圧低下のアラートが
ところで先日、走行中に「タイヤ空気圧低下 タイヤを点検し、空気充填後に較正」というアラートがドライバーディスプレイ内に表示された。これが表示されたときの対処方法は簡単だ。近くのボルボディーラーやガソリンスタンドなどに立ち寄る→指定どおり空気圧に調整する→その後ディスプレイに用意されているタイヤ圧監視システムを呼び出す→その画面にある「較正」にタッチする→その後に少し(5〜10分程度)走る。これで較正が完了し、アラートは消えるのだ。
このようにV60に限らずボルボ車には、意外と知られていない機能が実はたくさんある。これだけふだんからV60に乗っていても新たな発見があるのだから、とても奥が深いと言っていいだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)
■第4回/2019年2月21日~3月22日(4カ月目)のデータ
・オドメーター:1万1298km
・走行距離:1702km
・給油量:141.9L
・実燃費:12.0km/L