アルファロメオのSUV、ステルヴィオに新たに加わったグレード「ヴェローチェ」に搭載されるパワートレーンは、2L直4ガソリンターボ+8速ATだけでなく、2.2L直4ディーゼルターボ+8速ATも用意される。今回は前者の「ヴェローチェ(Alfa Romeo STELVIO 2.0 TURBO Q4 VELOCE)」に試乗しながら、東京から伊東へのショートトリップを楽しんだ。(Motor Magazine 2021年11月号より)

運転支援機能の充実が渋滞のストレスを和らげる

さて、ヴェローチェだが、このネーミングはイタリア語で「速い」や「迅速」などの意味を持つアルファロメオ伝統のグレードである。

エクステリアの特徴は、ボディ同色のホイールアーチ、サイドスカート、リアバンパーが備わり、専用スキッドプレートやダークエキゾーストパイプフィニッシャーなどにより精悍な雰囲気を持っている。またインテリアでは、アルミ ニウムのパネルやレザーダッシュボード、レザーシートがスポーティさを引き立たせている。

さらに採用される8.8インチタッチ式ディスプレイは、直感的な操作が可能で使いやすい。ナビやインフォテインメント、車両パフォーマンスの表示などの他にスマートフォンとのリンクもできるので使い勝手がとてもいい。

前後重量配分は、50:50と理想的なもの。それがこのスポーティな走り味を出している。さらにはレースの技術からフィードバックされたカーボンファイバー製プロペラシャフトの採用などで実現した軽量化も、軽快なフットワークに貢献しているようだ。

駆動システムはQ4(4WD)を採用、通常時はリアに100%トルクを配分するFRのような走りとなり、必要に応じて最大50%フロントへトルクを配分する。

今回はそんな2Lターボのヴェローチェで、東京から伊東温泉へショートトリップを楽しんだ。目的地は、星野リゾートの温泉旅館「界アンジン」である。

ちなみに「アンジン」の由来は、16世紀末に日本に漂着した英国人航海士 三浦按針(ウィリアム・アダムス)である。江戸幕府から依頼され、日本初の西洋式帆船を伊東の地で造船したことにちなんで付けられた。館内装飾は、当時の雰囲気が感じられるよう海や船旅、船の甲板をイメージしたデザインが多く使われるのも特徴だ。

最後に高速道路でテストできたADASにも触れておきたい。ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールの自然な動きで運転のストレスを和らげ、渋滞時の疲れを軽減してくれた。こうした充実している運転支援機能も、ヴェローチェの魅力を大いに引き上げていると感じられた。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

画像: センターに配置されるのはタッチ式8.8インチディスプレイ。音声操作も可能だ。

センターに配置されるのはタッチ式8.8インチディスプレイ。音声操作も可能だ。

アルファロメオ ステルヴィオ2.0ターボQ4 ヴェローチェ主要諸元

●全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm
●ホイールベース:2820mm
●車両重量:1810kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1965cc
●最高出力:206kW(280ps)/5250rpm
●最大トルク:400Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●WLTCモード燃費:10.9km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):720万円

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