2021年10月24日(日本時間10月25日)に行われたF1第17戦アメリカGPで、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が素晴らしい速さを見せて、4強に迫る9位入賞を果たした。初めてのアメリカGP、初めてのサーキットでどんな走りを見せたのか、振り返ってみよう。

初めてのコースを精力的に攻め込み、10番手から決勝に臨む。

画像: アメリカGPで9位入賞、2ポイントを獲得したアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。

アメリカGPで9位入賞、2ポイントを獲得したアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。

角田裕毅にとって、アメリカGPが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は初めてのコース。タフでチャレンジングなコース設定、通常よりも高い気温、バンプの多い荒れた路面に対応すべく、グランプリ初日から精力的に走り込んだ。

フリー走行1回目には全ドライバー中最多の周回を走行、徐々にペースを上げながらコースの習熟を進め、フリー走行2回目ではタイムを大きく更新した。

予選ではQ2をソフトタイヤで突破。決勝グリッドは10番手と有利なポジションとはならなかったが、まずはトップ10に入るのが重要ということだろう。

予選終了後には「フリー走行3回目からさらに向上を果たすことができましたし、まずまずだったと思います。セッション序盤のペースではQ2進出も厳しいかもしれないと思っていたので、いい一日になりました。オースティンは初めてということもあり、レースウイークを通じて向上させ、徐々にペースを上げていく必要があります。チームメイトを見ると、まだタイムの伸びしろはありますが、トップ10からスタートできるのはいいことです。このレースウイーク中、チームがマシンに多くの変更を加えてくれたことがいい方に行っています」と語っている。

タイヤのマネージメントもうまくこなし、完璧な走りで入賞

画像: 角田裕毅はソフト→ハード→ハードの2ストップでアメリカGPを走り切った。

角田裕毅はソフト→ハード→ハードの2ストップでアメリカGPを走り切った。

そして迎えた決勝では、周囲がミディアムタイヤでスタートするなか、ソフトタイヤの温まりが早いというアドバンテージを生かして1周目に10番手から8番手に上がり、9周目にピットストップを行うまでその位置をキープ。

タイヤ交換のため一時はポジションを落としたが、16周目にポイント圏内に戻り、ソフト→ハード→ハードとつなげて9位でフィニッシュ、2ポイントを獲得した。レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ、現状ではベストな結果を得た。

決勝終了後には「今日はいい一日になりました。チャンピオンシップでの戦いにおける貴重なポイントをチームに持ち帰ることができたので、本当にうれしいです。とても暑い中でタフなレースになりました。ソフトタイヤでのスタートで、周りのマシンとは異なる戦略だったので楽ではなかったのですが、オープニングラップでアドバンテージを持っているということでもあるので、それを最大限活かそうとトライしました。今日のペースはかなりよかったので、ポイントを獲得できて満足しています」とコメント。

このところトップ10圏内から遠ざかっていたが、終盤に向けてたしかな手応えを得た様子。次戦第18戦メキシコGPが行われるエルマノス・ロドリゲス・サーキットも初めてのコースとなるが、その走りが楽しみになってきた。

2021年F1第17戦アメリカGP決勝 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)56周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+1.333s
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+42.223s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +52.246s
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+76.854s
6位 77 V.ボッタス(メルセデス)+80.128s
7位 55 C.サインツ(フェラーリ)+83.545s
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+84.395s
9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+1周
10位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+1周
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リタイア 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

2021年F1ドライバーズランキング(第17戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)287.5
2位 L.ハミルトン(メルセデス)275.5
3位 V.ボッタス(メルセデス)185
4位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)150
5位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス)149
6位 C.ルクレール(フェラーリ)128
7位 C.サインツ(フェラーリ)122.5
8位 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)105
9位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)74
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14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)20

2021年コンストラクターズランキング(第17戦終了時)

1位 メルセデス 460.5
2位 レッドブル・ホンダ 437.5
3位 マクラーレン・メルセデス 254
4位 フェラーリ 250.5
5位 アルピーヌ・ルノー 104
6位 アルファタウリ・ホンダ 94

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