スポーツカーは、エコカーなどと比較すると、車体価格もメンテナンス費用も高額になりやすい傾向にあります。

より多くの方に好まれて薄利多売で利益を出せるエコカーやファミリーカーとは違い、各メーカーが最新技術を採用し、走る喜びや運転の楽しさを実現するために全力を尽くしたクルマがスポーツカーです。

その時々の時代背景を表したような性能とデザインが採り入れられ、クルマの歴史を振り返るためには欠かせない存在。そんなスポーツカーを高く売るための注意ポイントや、買取価格が落ちにくいスポーツカーの特徴をお伝えします。

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査定時にスポーツカーを高く売るための5つのポイント

スポーツカーは希少性などが評価されやすい一方で、グレードやスペック、状態、車種そのもので、値崩れのしやすさが異なります

スポーツカーを高く売りたい場合は、市場で人気が高くて評価されやすい条件を把握しておくことが大切です。

中古の販売価格が安いスポーツカーは、総じて買取市場で高値が付きにくいスポーツカーであるということを意識し、査定時のポイントを押さえましょう。

査定時のポイント

  • 必ずスポーツカー専門買取店へ売却する
  • 車体のスペックを査定士に伝える
  • オプションパーツを評価してくれる買取店を探す
  • 純正パーツも一緒に査定に出す
  • できるだけ多くの査定を取る

①必ずスポーツカー専門買取店へ売却する

スポーツカーを売却するときは、スポーツカーの価値や相場をしっかりと理解している専門の買取業者を利用しなければ、適正な査定は得られません

ですから、少しでも高く売るには(というよりも、適正に査定してもらうには)必ずスポーツカー専門店で査定をとることが必須となります。

専門店と言っても様々あり、スポーツカー専門店、車種専門店、オープンカー専門店、カスタムカー専門店などあります。

ご自身のクルマによって、こうした専門店を査定候補に入れてみるのがいいでしょう。

大手買取店、一般買取店はスポーツカーの買取に不慣れな場合もある

大手買取店は手続きがスムーズなだけでなく、サポートも充実しているので利用しやすいですが、流通台数が多いエコカーや軽自動車、ファミリーカーなどを主に扱っている関係上、どうしてもスポーツカーの査定には不慣れな面も否めません。

特にスポーツカーは市場価値の変動が大きく、相場や需要が把握しにくい面もありますので、専門知識がないと適正な査定は難しいと言えます。

オプションやカスタムなどを理解してもらうことが大事

さらに、スポーツカーはフルノーマルであることが珍しいぐらいなので、カスタムやオプションを適正に評価してもらえなければ、適正査定は望めません。

また、スペックを伝えても知識がなければ会話が噛み合わないこともあるでしょう。

こうした理由からも、納得のいく査定をしてもらうには、知識を持ったスタッフに査定をしてもらうことが重要であることがお分かりいただけると思います。

ちなみに、おすすめのスポーツカー専門買取店は以下の記事にまとめていますので、興味のある方は参考にしてください。

→(関連記事)スポーツカー買取おすすめ5選!適正査定を得るためのコツを紹介

②車体のスペックを査定士に伝える

少しでも高い査定額を狙うなら、愛車のスペックを把握し、査定士に自ら伝えられるようにしておくことがお勧めです。

査定を依頼した買取業者の査定士が、必ずしも全ての車種に詳しいとは限らないので、グレードやオプションなどの評価点を見落としてしまう可能性があります。

自分のクルマの主要スペックはしっかり伝えられるようにしておきましょう。

年式と型式とグレードは大事な要素

スポーツカーは、型式によって不具合の出やすさやデザインの人気、社外パーツの豊富さが異なるので、型式ごとによって人気にも差がつきやすい傾向にあります。

型式は車検証に記載してあるので、わざわざ説明する必要はないでしょう。ただし、同じ型式でも、年式によって前期型と後期型、場合によっては中期型に分かれます。

一般的にクルマは、より新しくなるにつれて不具合が解消され故障しにくくなっていくので、大幅なデザイン変更がなければ前期型よりも後期型のほうが高い評価を得られるでしょう。

最も判別しやすい例は、スバル「インプレッサWRX STI」のGDB型でしょう。

同じGDBの型式でありながら、2000年登場時はヘッドライトの丸い「丸目」、2002年のビッグマイナーチェンジで潤んだようなヘッドライトデザインの「涙目」へ、そして2005年に釣り目のヘッドライトを採用した「鷹目」へと、大幅なデザイン変更を行っています。

このように、見た目ではっきり判別しやすい車種なら覚えやすいですが、そうでない場合は、自分のクルマが前期または後期のどちらなのかは言えるようにしておきましょう。

一方、グレードは車検証を見ても判別しづらく、車体番号などから検索しなければ判断できない時もあります。グレードによって対応しているホイールサイズやブレーキのサイズ、エアコンの種類、内装の加飾の有無などが異なるので、どのグレードなのかはご自身で把握しておき、査定時に伝えるようにしましょう

過給機の有無も重要なポイント

スポーツカーは、エンジンそのもののパワーも人気を左右します。自然吸気エンジンはレスポンスが良く扱いやすいですが、排気量の大きいエンジンを搭載したクルマや、ターボなどの過給機がついたエンジンを搭載したクルマには、どうしても速さの面で一歩及びません。

過給機の有無は、エンジン型式を調べたり、エンジンそのものを見れば判別できます。インタークーラーがエンジンにつながっていれば、過給機がついたエンジンです。自分のクルマのエンジンが、自然吸気のNAなのか、ターボなのか、スーパーチャージャーなのかは、査定士がチェックに入る前に説明できたほうが査定はスムーズに進みます。

査定そのものに不慣れな査定士の場合、過給機の有無を気にせずに査定を進めてしまうケースもないとは言い切れません。過給機の有無は、中古販売価格を見てもわかるように、車種によっては評価価格の差が大きくなってしまいます。例えば、S15型シルビアのスペックRとスペックSや、80系スープラのRZとSZなどです。年式が古くなって車種全体の流通台数が大幅に減ってくると、評価額の差が小さくなっていく傾向にあります。しかし、スポーツカーにおける過給機の有無は、査定額を左右する重要なポイントだと言えるでしょう。

ATやCVTよりもMT車のほうが人気が高い

日産R35型GT-Rのような、ATやCVTのみ展開されている車種を除き、スポーツカーは原則としてマニュアルトランスミッションのほうが評価額が高いと言えます。新車でマニュアルトランスミッションを搭載しているクルマは少なくなっているので、スポーツカーに限らずマニュアルというだけで希少価値がつくこともあるほどです。

AT限定免許の普及もあり、ATのスポーツカーの需要はありますが、やはりMTほどとは言えません。ATのスポーツカーは中古販売価格もMTより安いことが多く、買取市場でも評価されにくい傾向にあります。

スポーツカーとして発売されたわけではない車が今ではスポーツカーに分類されることも

国産車のMTの減少、駆動方式がFRレイアウトのクルマの減少により、スポーティカーとして販売されていた車種がスポーツカーとして人気を集め、中古・買取市場で高騰しているケースがあります。トヨタの90系、トヨタ100系の「チェイサー」「マークII」「クレスタ」や、「アリスト」、「アルテッツァ」。日産の「スカイライン」や「ローレル」などがその例です。

FRレイアウトは、後輪に原動力を伝え、クルマとして素直な挙動をしてくれるので、運転技術を高めたい方に人気の駆動方式です。ドリフトやサーキットでも使用され、モータースポーツ「スーパーGT」では、このFRレイアウトの市販車を使用することがルールで決められているほど。

今後もFRレイアウトのマニュアル車は、ターボの有無に関わらず、中古車販売価格や買取価格の相場に変動が起こっていくことが考えられます

③オプションパーツを評価してくれる買取店を探す

スポーツカーは、オプションパーツも査定時の評価につながる場合も多いです。

そこで、オプションパーツを評価してくれる買取店を探すのも高額査定を得るコツです。

もちろん、スポーツカー専門店では、アフターパーツや社外パーツも評価対象としてくれることが多いです。しかし、大手買取業者などの場合は、できるだけ純正に近い状態のほうが評価が高いという特徴があります。

カスタムやチューニングをしている場合は、査定を依頼する買取店選びに気を配りましょう。社外品のパーツを取り付けたまま査定を依頼する場合は、純正パーツを提出した場合と社外品を取り外して純正に戻した状態の相場も聞いておくと良いでしょう

社外パーツを多くつけている場合や、純正に戻せないほど手を加えている場合は、スポーツカー専門店での買取がお勧めです。

④純正パーツも一緒に査定に出す

社外パーツでカスタムしている方も多いと思いますが、純正品が残っているようなら必ず一緒に査定に出すようにしましょう。大手買取業者では純正部品のほうが評価が高くなり、専門店でも純正品を提出すると加算評価してくれることがあるためです

例えば、アルミホイールも純正があれば一緒に査定に出すことで、査定額が跳ね上がるスポーツカーもあります。

だからといって、すでに純正部品を処分してしまった場合は、わざわざ純正品を用意する必要はありません。手元にある純正部品で結構です。

⑤できるだけ多くの査定をとる

スポーツカーだけでなく全てのクルマに共通することですが、できるだけ多くの買取店で査定を取ることが、少しでも高く売るための秘訣です。

買取店の査定額は1店舗ごと異なり、1件目から最高額をつけてくれる買取店に巡り合えるとは限りません。また、他店での査定額は査定時の交渉材料にもなります。

このような意味から、少しでも多くの買取店で査定をとるようにしましょう。

しかし、スポーツカーの査定は専門店の方が有利なため、たくさんの査定額をとるのは少し難しい面もあります。

こういう時にこそ、一括査定やオークション査定を利用するのがおすすめです。

例えば、「楽天Car車買取」は、提携社数が5000以上あり、その中にはスポーツカー専門店も多数含まれています。

こうしたサービスを有効活用し、少しでも多くの専門店からの評価を聞いてみると、ご自身のクルマの妥当な売却ラインが見えてくると思います。

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スポーツカーの売却前に覚えておきたい豆知識

以下、スポーツカーの売却前に覚えておきたい豆知識をまとめました。知っていると売却活動を有利に進められる可能性もあるので、ぜひ参考にしてください。

スポーツカー売却での豆知識

  • リセールバリューに優れた車種と値崩れしやすい車種がある
  • 人気のボディカラーはベーシックカラーだけではない
  • 走行距離は少ないほうが高評価だがメンテナンスで挽回可能

①リセールバリューに優れた車種と値崩れしやすい車種の特徴を知っておこう

スポーツカーはリセールバリューが高めの傾向にあり、値崩れが起こりにくいと言えますが、それでも値崩れしやすい車種もあります。

値崩れしにくいスポーツカーは4WDターボのセダンタイプ

新車登録後3~5年経過しても買取相場に大きな変化が出にくかった車種は、スバル「インプレッサWRX」と三菱「ランサーエボリューション」です

セダンタイプで人の乗り降りがしやすく、積載能力もあります。4WDなので雪深い地域でも活躍し、ターボ付きでパワーもあり速いということで、スポーツカーとしての性能と利便性の高さが人気の理由です。

特に「ランサーエボリューション」は販売終了になっており、おそらく新型が出ることはないため、今後は希少価値が上がっていく可能性が高いでしょう。

2シーターは年式が経つほど価格が大幅に下がりやすい

日産「フェアレディZ」やマツダ「ロードスター」などの2シーターは、3年落ちくらいまでは高価買取が期待できます。しかし、5~7年ほど経過すると、3年落ち時点の買取相場の50~60%ほどにまで落ち込む傾向にあります。

積載量も少ない2シーターのボディタイプは、単身でなければ1台所有でやっていくのは厳しい現状があり、クルマ好きに向けたクルマなので一般的な需要も多いとは言えません。

オープンカーの場合、日本では屋根付きのガレージが多くはないこともあって、雨や台風の際には幌の扱いが難ししく、車体の状態が査定額を大きく左右します。オープンカーの買取相場は、ダイハツ「コペン」やマツダ「ロードスターRF」など、ハードトップのほうが有利な傾向にあります。%%

オープンカーはスポーツカー専門店だけでなく、オープンカー専門店でも査定をしてもらい、比較することがお勧めです%%{bgyellow}。

新車流通台数の多いスポーツカーは値崩れしにくいが状態を厳しく見られる

スズキ「スイフトスポーツ」、「アルトワークス」、トヨタ「86」、スバル「BRZ」などの、現行で販売されていて流通台数の多い350万円くらいのスポーツカーは、市場でも人気が高く買取価格は安定しやすいと言えます。

しかし、台数が多いので状態を厳しく見られやすく、査定額も買取業者によって異なります。人気車種だと言えるので、大手買取業者と専門店を含む複数店舗で査定を行い、比較して選ぶことがお勧めです。

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②人気のボディカラーはベーシックカラーだけではない

一般的なクルマの買取市場におけるプラス評価のボディカラーは、ホワイト、ブラック、シルバーなどのベーシックカラーです。スポーツカーはベーシックカラー以外にも人気カラーがあり、査定時にプラスになることがあります。

スポーツカーならではの目立つ色も人気色に

スポーツカーは目立つ色のバリエーションが豊富です。CMやカタログの表紙に載っている車体に白や黒を起用する車種は多くなく、市場にも様々な色が出回っています。

赤、青、黄などの原色や紺、深緑などの落ち着いた色味も人気です。

また、その車種のイメージカラーとして定着している色は、原色であってもプラスになることがあります。スバル「WRX」のWRブルー、スズキ「スイフトスポーツ」のチャンピオンイエロー、マツダ「ロードスター」のソウルレッドなどです。

全塗装を施したオリジナルカラーは評価されにくい

車体の塗装面の劣化や大幅なカスタムによって全塗装をした場合、色によって評価が変わってしまうことがあります

純正のカラーバリエーションに含まれない色(他車種の純正色を含む)や、オリジナルカラー、特殊カラー(ラメフレークやマジョーラーカラー)、好みの分かれやすい色(はっきりとした紫や濃いピンク、パステルカラーなど)は、買取店によって評価が異なります。

「万人受けするカスタムではない」と判断して、相場相応もしくは相場以下の価格を提示する業者もいれば、「これを魅力的と思う方もいる」と思い切った査定額を提示する業者もいます。そこで、オリジナルカスタムや色変えの全塗装を行った場合は、複数社の査定を比較するべきです。カスタムカー専門店への査定も依頼しておきましょう。

③走行距離は少ないほうが高評価だがメンテナンスで挽回可能

クルマ全体に言えることですが、買取市場において走行距離は少ないほうが評価が高いです。スポーツカーは特に、運転すること自体を楽しむ方も多く、ドライブを楽しんだり遠方のイベントに出向いたりサーキット走行をしたりと、走行距離が伸びやすいことが考えられます。

軽自動車の場合は年間8,000km、普通車の場合は年間1万kmが平均走行距離と言われているので、自分のクルマの走行距離が多いのか少ないのかを判断する基準にしましょう。

平均よりも走行距離が多い場合は、シビアコンディションでの使用状況と判断し、エンジンオイル交換の頻度を多くしたり、フィルター類やブッシュ類の点検と交換をしっかり行いましょう。過給機の有無に関わらず、3ヵ月もしくは3,000kmごとのオイル交換が推奨されます。長くても6ヵ月もしくは5,000kmで交換しましょう。

まとめ

スポーツカーを高く売却したい方は、スポーツカー専門店に売却することがお勧めです。査定の際はスペックやグレードを説明できるように、自分のクルマの情報を予習しておき、自分から情報補填できるようにしておきましょう。スポーツカーは「ターボ」、「4WD」、「後輪駆動(FR)」、「マニュアルトランスミッション(MT)」などの人気条件を揃えていると、年式に関係なく評価が高い傾向にあります。少しでも高くスポーツカーを売るために、値崩れしにくいスポーツカーの特徴や、査定時に見られるポイントを役立ててください。

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