クルマを使って、自由に好きなところへ移動できる喜び。だが、それがかなわない人もいる。そんな人たちに運転する楽しみを提供する運転補助装置が「ホンダ・フランツシステム」。このたびフィットe:HEVにも架装可能となった。

両足を使って自由にどこまでも〜運転する楽しみを提供すべく開発

画像: フィットe:HEVの架装イメージ。左足を自転車をこぐように回転させることでハンドル操作を行う。

フィットe:HEVの架装イメージ。左足を自転車をこぐように回転させることでハンドル操作を行う。

「フランツシステム」をご存じだろうか? 1965年にドイツで開発されて以来、ヨーロッパで高い評価を得てきた運転補助装置で、両上肢が不自由な人でも、左足の前後回転によるハンドル操作を可能にした画期的なシステムだ。ホンダは、1981年に開発者であるエーベルハルト・フランツ氏から技術指導を直接受け、さらに独自の技術開発を行い1982年に実用化。以来、「ホンダ・フランツシステム」として、国内で唯一のフランツシステム適用を行っている。

今回発表された新しい「ホンダ・フランツシステム」はフィットe:HEV HOMEとフィットe:HEV CROSSTARに適合したもの。システムは「足用ステアリングペダルユニット」「足用コンビネーションスイッチ」を中心に、フランツシステム専用オプションとして「足用シフトペダル」、「パッシブシートベルト(自動装着式シートベルト)」、「専用フロアカーペット」などをラインアップする。

「足用ステアリングペダルユニット」(トップ画像)は、左足でのステアリング操作と右足でのブレーキロックが可能になるシステムで、ステアリング下部にギアボックスとステアリングペダル、ブレーキペダル上部にブレーキロックレバーが装備されている。ギアボックスをコンパクト化したことで足元のゆとりを確保しているので操作スペースが広がり、ステアリングペダルに固定された靴(ユーザーがシステム架装時に用意)を履き、自転車のペダルを漕ぐように回転させることでステアリング操作ができる。また、シフト操作等を行うためのブレーキロックは、ブレーキロックレバーとブレーキペダルを同時に踏んで操作する。

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