多くの劇的なレースが展開されてきたブラジルGP
前戦メキシコGPではフェルスタッペンが快勝、それでもハミルトンもなんとか2位を確保して、ドライバーズポイント19点差でブラジルGPを迎えることになった。
シーズンも残り4戦、最後の3戦の舞台となるカタール、サウジアラビア、アブダビは「メルセデスやや有利か」と言われるだけに、レッドブル・ホンダとしては得意とするブラジルで勝ちたいところ。もしフェルスタッペンがここでも勝利をあげることができれば、チャンピオンに大きく近づくことになる。
今回の注目ポイントは、イギリスGP、イタリアGPに続いて、スプリント予選が行われること。これにより金曜日に予選が行われ、フリー走行の時間が短くなるなど、戦い方が通常と違ってくる。また、スプリント予選の上位3選手にはそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントが与えられるので、それを巡る戦いも繰り広げられる。
2021年F1ドライバーズランキング(第18戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)312.5
2位 L.ハミルトン(メルセデス)293.5
3位 V.ボッタス(メルセデス)185
4位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)165
5位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス)150
6位 C.ルクレール(フェラーリ)138
7位 C.サインツ(フェラーリ)130.5
8位 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)105
9位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)86
・・・・・・・・・
14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)20
2021年コンストラクターズランキング(第18戦終了時)
1位 メルセデス 478.5
2位 レッドブル・ホンダ 477.5
3位 フェラーリ 268.5
4位 マクラーレン・メルセデス 255
5位 アルピーヌ・ルノー 106
6位 アルファタウリ・ホンダ 106
ブラジルGPが行われるインテルラゴス・サーキット(正式名称はアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ)は、1周約4kmとコースは短く、完全な直線部分は短いが、13コーナーから1コーナーまでの区間はF1マシンではスロットル全開の豪快な「ロングストレート」となる。最大のオーバーテイクポイントはその「ロングストレート」終わりにある1コーナー。ちょうど丘の頂点になっており、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。
標高は800mと高く、アップダウンがありパワーも要求されるコースレイアウトで、パワーと効率、ドライバビリティをどうバランスさせていくかがこのサーキットでのポイントとなる。
ブラジルGPはレッドブル・ホンダが有利と言われているが、この時期の不安定な天候もあって、これまで多くの劇的なレースが展開されてきたので予断は許されない。