クルマをいろんな職業で想像してみると・・・
エンジンオイルの推奨交換時期は2万km毎、と整備手帳に書いてあるが、約1万3000kmの段階で交換を行った。現在の走行ペースを考えると良いタイミングと思っていたが、少しもったいないことをした気分でもある。
というのも、2021年モデル以降のボルボの新車には2回の法定点検を含むメンテナンスパッケージ「サービス・パスポートII」を無償で付帯され、エンジンオイルやフロントワイパーブレードなどの消耗品を最初の36カ月の中で3回交換できる。そのうちの1回を半年で使ったので、慎重に考えればよかったと少し後悔もしている。
さて話は変わるが、私は以前「クルマの擬人化」を題材にしたマンガの進行を担当していた。その影響もあって、運転したクルマをアルペンスキー・大回転の選手や作曲家などの職業で想像している。クルマに対するイメージは人それぞれだが、私がV60 B4モメンタムに思ったのは「秘書」だった。
必要十分なパワー、そしてフラットライドで粘り強いコーナリング性も持っているのに、運転中の車内は静かなもの。さまざまな面で高い性能を持ちながら、それを強く主張しないように感じる。
安全第一、その使い勝手のよさ
また、インテリアで面白いのがハザードランプのボタン配置だ。センターコンソール上段に配されるモデルが多い中、V60はシフトセレクター奥の右側にある。最初は「なぜここに?」と思いもしたが、腕をグッと伸ばさずに届くため、いわゆる「サンキューハザード」をよく使う日本人にとってベストポジションかもしれない。
この他にも乗員のいない後席のヘッドレストを倒してルームミラーから見える後方視界を確保できたり、ADASの多機能ぶりもそのひとつ。パイロットアシストをオンにしているとき、運転席を車線の中央寄りに誘導しようとする姿から「こちらの方が『あなたが』安全ですから」とボルボの安全理念を説かれている気がしてならない。
またB4モメンタムはフロントグリルやバンパーのメッキ調パーツ、ホイールデザインなど上位グレードより装飾は控えめ。こうした印象から、一歩うしろからドライバーをあの手この手でサポートする「秘書」を思い浮かべたのだ。(文:Motor Magazine編集部 蔭山洋平)
■第6回/2021年7月20日〜8月19日(6カ月目)のデータ
・オドメーター:1万4950km
・走行距離:2069km
・給油量:129.3L
・実燃費:16.0km/L
ボルボ V60 B4モメンタム 主要諸元
●全長×全幅×全高:4760×1850×1435mm
●ホイールベース:2870mm
●車両重量:1710kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1968cc
●最高出力:145kW(197ps)/4800-5400rpm
●最大トルク:300Nm/1500-4200rpm
●モーター最高出力:10kW/3000rpm
●モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●WLTCモード燃費:12.8km/L
●タイヤサイズ:225/50R17
●車両価格(税込):499万円