埼玉と長野、そして群馬との分岐手前にある休憩スポット
上里SA(下り)は、関越自動車道のスタート地点となる練馬から約75km。上信越道との分岐となる藤岡JCT(ジャンクション)の手前にあるSAです。分岐の手前でもあるし、高速道路に乗ってから1時間弱ということもあって、休憩に大人気のスポットにもなっています。
地理的には埼玉県の北西、秩父の北側であり、近くには「ねぎ」で有名な深谷市もあります。さらに関越自動車道を進めば、すぐに群馬県となります。つまり、秩父や深谷、さらには新潟県や群馬県、そして長野県との交差点のような場所。それぞれの地域のおいしいものが上里SA(下り)に集まっているというのも魅力となります。
地元の小麦に、深谷、秩父の自慢の食材を結集
埼玉県にあって新潟県や群馬県への分岐にある上里SA(下り)。ここで大人気のメニューが、地産レストラン「上里プリンス」で提供される「上里名物肉汁うどん 秩父舞茸と深谷ねぎの天ぷらセット」(1320円)です。
この料理のポイントは、埼玉県の自慢の食材・料理を結集しているところにあります。まず、ベースとなる「うどん」は、地元で作られた小麦「さとのそら」。肉汁に使われる豚肉は、埼玉のブランド豚肉「姫豚」。そして名称にもあるように舞茸は秩父、ねぎは深谷市の特産品。
ちなみに、上里のある埼玉県北西部は昔から小麦づくりが盛んで、それにあわせて昔から「うどん」が郷土料理として作られてきました。いわゆる「武蔵野うどん」と呼ばれるもの。ざるうどんをつけ汁でいただくのが、典型的な「武蔵野うどん」スタイルです。つまり、今回紹介するメニューは埼玉県のおいしいものばかりで構成されているのです。
さて、テーブルに提供された、うどんをしげしげと眺めてみれば、太い麺の中にツブツブが。聞けば、全粒粉でできたオリジナルの麺とか。まずは、何もつけずに麺だけを口に放り込めば、コシの強さにびっくり。ちょっとグミっぽい感じさえあります。ピザ生地のような小麦の良い香りもふんわりと感じられます。
そんな太麺を肉汁につけてツルツルっと、いただくと・・・。豚肉の旨味たっぷりの汁と麺のうまみが互角に戦っています。これは、うまい! さらに肉汁の具として入っている姫豚の肉が厚くて大きい! 脂が落ちているけれど、ジューシーな旨味はしっかりと楽しめます。さすがブランド肉といったところでしょう。
箸休めに天ぷらをいただいてみると、舞茸はサクサクとした口あたりで中はジュルジュル。深谷ねぎの甘さにもびっくり。こちらも、さすが「深谷ねぎ」。高名さに恥じぬおいしさです。うどん、肉汁、天ぷら。3つのおいしさに、思わず笑みがこぼれます。そして最後の素晴らしさは、「麺が多い」ということ。なんと麺だけで375gもあるとか。大食漢の方でも大満足間違いなしでしょう!