クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ボルボV60 B4モメンタムを紹介していこう。・・・我が家は5人家族で、そのためプライベートでは国産の3列シートミニバンを所有している。これは乗車定員と車内スペースの広さを考慮しての選択だったこともあり、いずれはミニバンから卒業したいと、夢を思い描いていたりする。そこで今回、V60でちょっとしたドライブに出かけてみることにした。(Motor Magazine 2021年11月号より)

ボルボ純正のチャイルドシートは省スペース設計

ミニバンから卒業、そんなことを考えるようになったのは、同じく5人家族を持つ友人ふたりがどちらも2列シートSUVを所有しているからだ。曰く、車内の横の広さとラゲッジスペースがあれば遠出も問題ないという。そんな友人を羨ましく思っていたこともあって、予行演習も兼ねてステーションワゴンのV60にフル乗車して、いざドライブへ!

とその前に、4歳児用に用意したのはボルボ純正のチャイルドシート「ブースタークッション&バックレスト」だ。届いた箱を開封すると思っていたよりもコンパクトなシートが現れる。

後席中央に置くことを考えていた私にとって省スペース設計は嬉しい反面、バックレストのサイドサポートが小さいことによる体のズレも心配になるところ。しかし、表皮をよく見ると滑りにくいヌバックレザーが贅沢に貼られているではないか。しっとりと肌触りが良い・・・羨ましいくらいだ。走り出して段差を乗り越えるような場面でも、滑ることはないようだ。

画像: 高級なヌバックレザーを採用したボルボ純正のチャイルドシート。価格はクッションとバックレスト合わせて8万3600円である。

高級なヌバックレザーを採用したボルボ純正のチャイルドシート。価格はクッションとバックレスト合わせて8万3600円である。

もうひとつ、運転に集中したい私にとっての懸念材料があったとすれば、3人掛けによる窮屈さから不満発生→子ども同士のケンカに発展するパターンである。

しかし、これも杞憂に終わった。スマートなチャイルドシートの両脇に座る娘ふたりは窮屈さをまったく感じなかったというのだ。そもそもV60は全幅1860mm、リアシート幅も1330mm(実測値)あるので、子どもが3人掛けしても余裕がある。

しかも、後席用のエアコン吹き出し口もBピラーとセンターコンソール後端(オプション)に4カ所配置されていることもあって、終始ご機嫌だったように見える。助手席の妻がApple CarPlay で子どもたちの好きな曲を選択すれば、後席から歌声やら笑い声が絶えることはなかった。

予行演習は目論見どおり成功したようだ。今回は短距離ドライブに終わってしまったが、定員乗車で529Lのラゲッジスペースを持つV60なら、家族5人での長距離宿泊旅行だって難なくこなしそうだ。条件さえ整えば行きたいところだが、さて叶うだろうか。(文:Motor Magazine編集部 蔭山洋平)

画像: 車内の静粛性が高く、乗員同士も近いため会話がよく聞こえる。

車内の静粛性が高く、乗員同士も近いため会話がよく聞こえる。

■第7回/2021年8月20日〜9月21日(7カ月目)のデータ
・オドメーター:1万8346km
・今月の走行距離:3396km
・給油量:214.7L
・実燃費:15.8km/L

ボルボ V60 B4モメンタム 主要諸元

●全長×全幅×全高:4760×1850×1435mm
●ホイールベース:2870mm
●車両重量:1710kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1968cc
●最高出力:145kW(197ps)/4800-5400rpm
●最大トルク:300Nm/1500-4200rpm
●モーター最高出力:10kW/3000rpm
●モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●WLTCモード燃費:12.8km/L
●タイヤサイズ:225/50R17
●車両価格(税込):499万円

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