悠久の大地、初夏の大北海道大陸のクルマ旅第3話は、森とアートの街、下川町よりオホーツク海を目指すが、その道すがら、不思議なエニシに巡り会う! 気の向くままに走り抜いた12日間のクルマ旅! 果たしてその結果は如何に!
アートと農業、スキージャンプが有名な下川町へ
七夜月(ななよづき)。日盛り。
原生林を貫く道の眺めはなかなか圧巻であるが、お天道様のゴキゲンはちょいと悪く、ローライトな曇り空かと思うと、時折バケツをひっくり返したような激しい雨に見舞われたが、ボクと愛車T-4ウェスティは岩尾内湖をあとに、北海道道61号士別滝上線より101号に分岐。
かつて金や銀が採れた珊瑠鉱山、銅などを産出した下川鉱山で繁栄し、現在は林業とアートと農業、そしてスキージャンプが有名で、スキージャンプ日本代表選手が選抜されている下川町へ。
桜ヶ丘公園に至ると、見事な石垣の長城が・・・!
これは1986年から15年の年月をかけ町内外、道外、海外の人々が15万個以上の石を積み上げて、2000年に全長2kmの完成を迎えた万里長城である。
さらに桜ヶ丘公園には、数々の素晴らしきチェンソーアートの木像が展示されていた。
チェンソーアートの国際大会で優勝した方の作品も並べられており、いやはや、たいそう見事なもので圧巻! 絵を描く身として、まじろぎもせず、しばし見入ってしまったボクである。
しかしながかここで再び雨が激しく降り出し、ボクは急ぎT-4ウェスティ乗り込んでここ下川町を起点とする、北海道道60号下川雄武線へ。
降ったり止んだりのもやもやとしたお天道様を背景に東へゆるゆると進む。