ハイウエイドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での食事やおみやげ。今回は、上信越自動車道・横川SA(上り)のテイクアウトグルメを紹介しよう。

歴史のあるお弁当は、今でも十分以上なおいしさ

画像: お米はコシヒカリで、荻野屋にて精米。利尻昆布と秘伝の出汁で炊き上げた、炊き込みご飯だ。

お米はコシヒカリで、荻野屋にて精米。利尻昆布と秘伝の出汁で炊き上げた、炊き込みご飯だ。

そんなお弁当「峠の釜めし」をテイクアウトグルメとしていただくときの注意点といえば、温め方でしょう。電子レンジであれば600Wで3分ほど、湯せんするなら沸騰したお湯で7分ほどを目安に。このとき、うずらの卵とアンズ、紅ショウガを取り除いて温めること。この3つは、温めなおした後に戻してからいただきましょう。

それにしても、あらためてお弁当の中身を見れば、具材の豊富さに感心します。うずらの卵、栗、ゴボウ、アンズ、シイタケ、タケノコ、鶏肉、グリーンピース、紅ショウガ。さらに可愛らしい別容器に入った漬物まであります(タイトル写真参照)。具材の下には、出汁をしみ込ませた炊き込みご飯が隠れているのです。

そうした多彩な具材の味もバラエティが豊かなのも、うれしいポイント。シイタケはジューシーですし、鶏肉の味もしっかり。ピリ辛のゴボウに、甘さと酸味がバランスするアンズ。栗はとろけるような甘さ。そして、しっかりと辛みを効かした紅ショウガ、プニプニ食感のうずらの卵も楽しめます。

甘味に辛味、塩味に酸味という味わいだけでなく、食感もさまざま。それでいて全体の味わいのトーンも出汁で統一されています。具材ひとつひとつを味わっていれば、あっという間に完食してしまいました。昔から変わらないお弁当ですが、味は現代の人にも通じる一級品。常にアップデートしてきたのでしょう。これは、ぜひとも味わっておくべきグルメかと思います。

人気ナンバーワンのおみやげ「碓氷峠の力餅」

画像: ショッピングコーナーのベストセラー「碓氷峠の力餅」(16個:864円)。他に6個入り、24個入りなどもある。

ショッピングコーナーのベストセラー「碓氷峠の力餅」(16個:864円)。他に6個入り、24個入りなどもある。

「峠の釜めし」は嫌いじゃないけれど、さすがに有名すぎる。もっと他におみやげはないの?と思う人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが「碓氷峠の力餅」(6個:400円/16個:864円/24個:1184円)です。

こちらは横川SA(上り)のショッピングコーナーで不動のベストセラー商品。中山道の難所となる碓氷峠の茶屋でもふるまわれていたという力餅。それを今に復活させました。お餅のまわりを、北海道産の小豆からできたアンコでくるんでいます。

アンコがたっぷりですが、甘さは控えめ。ひとつと言わず、2つ3つと食べられます。また、ショッピングコーナーの隣にあるベーカリーでは、その力餅を使った「横川あんぱん」(1個220円)も販売されています。

旅の疲れを吹き飛ばすスイーツも、おみやげとしておすすめです。(文・写真:鈴木ケンイチ)

■上信越自動車道・横川SA(上り)

●営業時間
「峠の釜めし売店」8:00~売り切れ次第終了(土日祝日は7:30~)
「ショッピングコーナー」24時間
「ベーカリー BREADCAST」10:00〜20:00
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。

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