2022年1月12に発表されたレクサス LXは、新型NXに続く新世代レクサスの第二弾モデル。今回はそのなかでも、LX600 EXECUTIVE(LX600 エグゼクティブ)に試乗した。トヨタ ランドクルーザーと兄弟車ではあるが、新型LXはレクサスらしさに溢れていた。(Motor Magazine2022年3月号より)

大柄なボディを感じさせない軽快なフットワーク

新しい表情のスピンドルグリルやデイタイムランニングライト、L字型テールランプや新たに「LEXUS」ロゴが付けられるなど、ひと目で新型とわかるエクステリアデザインが特徴のLX。しかし変わったのは見た目以上に、中味だろう。

ランドクルーザーの兄弟車で、レクサスエンブレムが付いただけだと思うのは大きな間違い。高級、高品質、高機能を備え、レクサスを代表するに相応しいモデルに仕上がっている。

走りの進化の幅も大きい。今回は新旧モデルの乗り比べもできたが、違いは見た目以上に大きかった。高い悪路走破性は維持しつつ、単純にクリアするというだけではなく、より安定・安心・安全をドライバーに伝えるようになったのである。

そしてスムーズな加速、痛快なハンドリング、軽快なフットワークなども好印象だ。走っていると、数々の最先端電子デバイスの採用の恩恵もあり、5mを超える大きなボディを感じさせない。

画像: レクサス初の12.3インチと7インチの上下2画面ディスプレイ、バックアンダーフロアビューを採用。

レクサス初の12.3インチと7インチの上下2画面ディスプレイ、バックアンダーフロアビューを採用。

新型LXには、OFFROADとEXECUTIVEというふたつのグレードも追加された。前者は国内専用仕様となり悪路走破性を高めたモデルで、フロント/センター/リアの3つのデファレンシャルロックを装備するのが特徴。ホイールも18インチを採用し、悪路での路面追従性を高めている。

そして後者は、4人乗り仕様で、後席は最大48度のリクライニングが可能となり、レッグスペースも最大1000mmを確保する。また専用のリアシートは頭部、腰、臀部をやさしく包み込む凹形状のヘッドレスト、シートバッククッションを採用し、カーブでの横Gや路面入力に対する高いホールド性を確保している。

その他にも専用の快適装備として、読書灯、リアシートディスプレイ、オーディオシステム、天井やセンターコンソール横のエアコン吹き出し口など、後席が一番快適な場所に仕立てられ後席に座るとこのまま長旅に出かけたい気持ちになってくる。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:村西一海)

画像: 従来型同様の対地障害角や最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河水深700mmを確保。

従来型同様の対地障害角や最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河水深700mmを確保。

レクサス LX600 EXECUTIVE 主要諸元

●全長×全幅×全高:5100×1990×1895mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2600kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3444cc
●最高出力:305kW(415ps)/5200rpm
●最大トルク:650Nm/2000-3600rpm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●WLTCモード燃費:8.0km/L
●タイヤサイズ:265/50R22
●車両価格(税込):1800万円

This article is a sponsored article by
''.