2021年11月8日にマツダCX-5が大幅改良を実施。新デザインに、乗り心地と操縦性を向上させて、さらに快適で上質なSUVへ進化を遂げた。(Motor Magazine 2022年3月号より)

特別仕様車「フィールドジャーニー」を試乗

マツダ2からCX-8までデザインに統一感を持たせたマツダの魂動デザイン。その最新の表現を取り入れた新型CX-5が登場した。外観では、もともとの造形美を活かしながら、ヘッドライトやグリルなどフロントまわりを中心に意匠変更。ワイド感が強調され、SUVらしい力強さが増した。

画像: オフロードモードでは、浮き上がり空転する車輪をブレーキで制御することで接地輪へトルクを伝える。

オフロードモードでは、浮き上がり空転する車輪をブレーキで制御することで接地輪へトルクを伝える。

試乗車は今回加わった特別仕様車の「フィールドジャーニー」。これまでのCX-5のイメージとは一線を画するアウトドアテイストを強めたモデルだ。外観ではアンダーガード風の前後バンパーロア、ドアガーニッシュに加え、黒色のサイドドアミラーカバーや17インチのアルミホイールを装備し、フロントグリルとインテリアにはライムグリーンの差し色が加わる。

そしてモデル初となる「オフロードモード」がドライブモードに追加されているのも特徴。もともと4WD車には駆動輪の空転を制御するトラクションアシストが用意されていたが、このオフロードモードでは、未舗装道路や雪道などの悪路において、低速域だけでなく高速域まで4WDやATの制御システムをトラクション重視に切り替えて走破性と安定性を高めている。これはアウトドアやウインターシーズンにもアクティブに使えるSUVとしても心強い。

画像: インテリアは、フロントグリルと同じくライムグリーンの加飾をエアコンルーバーやシートステッチに採用。

インテリアは、フロントグリルと同じくライムグリーンの加飾をエアコンルーバーやシートステッチに採用。

走りについては、新旧のディーゼルモデルを乗り比べることができた。定評があるディーゼルターボは力強く、街乗りはもちろん、合流時など加速が必要な場面でも余裕があって運転しやすいのは変わらず。

全車の改良点として、シャシに減衰制御構造を持たせたことやサスペンションのスプリングとダンパー特性の見直し、新構造のシートやシートフレームの改良などが伝えられているが、全体にスムーズさが増して、滑らかな乗り味となっていた。さらにロードノイズを抑えるために遮音性も高められており、静粛性もアップ。より上質で快適なクルマへと進化している。

デビューから5年、改良を重ねて熟成されたCX-5。特別仕様車の追加で選択肢も増えて、ますます魅力的なSUVになった。(文:Motor Magazine編集部 中村圭吾/写真:井上雅行)

マツダ CX-5 XDフィールドジャーニー主要諸元

●全長×全幅×全高:4575×1845×1690mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:2188cc
●最高出力:147kW(200ps)/4000rpm
●最大トルク:450Nm/2000rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・58L
●WLTCモード燃費:16.6km/L
●タイヤサイズ:225/65R17
●車両価格(税込):355万3000円

This article is a sponsored article by
''.