ハイウエイドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での食事やおみやげ。今回は、第三京浜道路・都筑PA(上り)のグルメ「サンマー麺」と「厚切りハムカツバーガー」を紹介しよう。

第三京浜道路(上り)の最後に位置するパーキングエリア

画像: プロドライバーの利用が多い都筑PA(上り)は、NEXCO東日本によるブランド「YASMOCCA(ヤスモッカ)」店のひとつ。「おいしい」「リーズナブル」「スピーディ」「安全・安心」を謳っている。

プロドライバーの利用が多い都筑PA(上り)は、NEXCO東日本によるブランド「YASMOCCA(ヤスモッカ)」店のひとつ。「おいしい」「リーズナブル」「スピーディ」「安全・安心」を謳っている。

都筑PA(上り)は、第三京浜道路の上り線で最後のPAとなります。ここから横浜寄りにある港北IC(インターチェンジ)の先には、東名高速道路と首都高速の羽田線や湾岸線を結ぶ、横浜北線/横浜北西線との横浜港北JCT(ジャンクション)があります。そのため、都筑PA(上り)へは、東名高速からも首都高速からもアクセスできるのです。ちなみに、都筑PAは上り線だけに設置されており、下り線からアクセスできないのも特徴です。

第三京浜は都筑PA(上り)を過ぎて10分も走らないうちに、終点の玉川ICへと至ります。つまり、東京へ入る、すぐ手前にあるPAになります。そのためか終日、仕事のために走りまわるプロドライバーの利用が多いというのも特徴なのです。また、店舗のスタッフ曰く「うちはお昼どきだけに利用者が集中するのではなく、ほかの時間に混むことがあるんです」とのこと。朝から晩まで人がたくさんいる、活気あふれるPAということでしょう。

中華料理店の「まかない」がルーツ

画像: 横浜のご当地グルメであり、都筑PA(上り)でも、1年を通じてベスト3に入る人気を誇る「サンマー麺」(900円)。

横浜のご当地グルメであり、都筑PA(上り)でも、1年を通じてベスト3に入る人気を誇る「サンマー麺」(900円)。

サンマー麺とは、神奈川県横浜市が発祥と言われるご当地グルメです。「かながわサンマー麺の会」という神奈川県中華料理業生活衛生同業組合が管理する公式ホームページまで存在します。これによると、サンマー麺のルーツは、調理人のまかない料理であった「とろみをつけた肉そば」が原形で、戦後間もないころ、神奈川県横浜市中区の中華料理店で誕生したと紹介されています。

ちなみに「サンマー麺」は中国語で「生(サン)馬(マー)麺」と書き、その意味は「生=新鮮な、シャキシャキとした食感」「馬=上にのせる」とか。つまり、新鮮な野菜や肉をサッと炒めた、シャキシャキの食感の具材を上にのせた麺料理ということになります。

具体的に言えば、醤油ベースのラーメンに、肉やもやしといった具材を、あんかけにしてのせたというのがサンマー麺となります。その誕生から現在まですでに60年以上を経ており、横浜のソウルフードのひとつとして認められるようになっています。

画像: 太麺に醤油ベースのスープというのが「サンマー麺」の定番だ。

太麺に醤油ベースのスープというのが「サンマー麺」の定番だ。

では、都筑PA(上り)の「サンマー麺」(900円)は、どのようなものでしょうか。あんの中には、もやし、ニンジン、キャベツ、ニラ、豚肉が入っており、その下に醤油スープのラーメンというスタイルは、サンマー麺の定番そのもの。ふんわりと漂う、ゴマ油の香りが食欲をそそります。

まずは、あんをかきわけて麺をいただきます。麺は太めで、モチモチとした食感。醤油ベースのスープとあんがたっぷりとからんできます。あんはあまり酸っぱくなく、出汁の味を強く感じます。続いては具材。出汁の効いたあんとともにシャキシャキの野菜をパクリ。野菜の甘みと出汁の旨味が相乗効果を生み出しています。これはうまい!

ちなみに、酸味を好む人はお酢を、辛味が好きな人はラー油をプラスすればいいでしょう。取材に訪れた時は気温も低く、しかも寒風吹きつけるテラス席を借りましたが、「サンマー麺」は最後まで熱々でかなりボリューミーです。食べ終えてみれば、けっこうお腹がいっぱい。プロドライバーがリピーターになるというのもうなずけます。聞けば、冬場だけでなく夏も人気で、1年を通じてベスト3に入っているとか。都筑PA(上り)を代表するメニューということでしょう。

This article is a sponsored article by
''.