2022年3月31日、神奈川県横浜市にあるパシフィコ横浜とベイサイドマリーナ(特設会場)で開催された「ジャパン・インターナショナル・ボートショー2022」。ここでの注目はやはりラグジュアリーカーブランドであるレクサスのフラッグシップヨット「レクサス LY650」だろう。このイベントに先駆けて行われた内覧会にて、オプションを含めると6億円ほどになるというレクサス渾身のラグジュアリーヨットを確認してきたので紹介したい。

レクサスのこだわりが詰まったラグジュアリーヨット

今回公開されたレクサス LY650は2019年10月に販売を開始しているが、国内においては「ジャパン・インターナショナル・ボートショー2022」での展示が初のお披露目の場となった。

開発はアメリカのMarquis Yachts(マーキ ヨット社)と共同で行われた。船体は全長19.94×全幅5.76mで、トヨタ(トヨタマリン)がラインナップするポーナムブランドモデル3つ、全長約9〜12mのいずれよりも大きい。ヤマハも含めた国内ブランドでは最大級のサイズではないだろうか。

このボディサイズは室内のゆとりに大きく影響し、室内高は2m超を確保して窮屈な思いをすることもなくクルージングを楽しむことができそうだ。

ちなみにレクサスブランド初のボートにつけられた名称「LY650」の由来はというと、Lは「Luxury(ラグジュアリー)」、Yは「Yacht(ヨット)」の頭文字から、そして650はヨットの大きさを表す「65フィート(約19.8m)」からきているという。

レクサスのクルマのネーミング、「LS(ラグジュアリー・セダン)」や「IS(インテリジェント・スポーツセダン)」などと同様のアルゴリズムでつけられた名称なのだ。ラグジュアリーライフスタイルブランド「レクサス」の一員であることを、ここでも物語っているわけだ。

画像: 高級感がある広々としたキャビンだが、ドアを解放したときのアウトデッキとの一体感、そして開放感は格別である。

高級感がある広々としたキャビンだが、ドアを解放したときのアウトデッキとの一体感、そして開放感は格別である。

桟橋から乗り込んだ先、ボートの後端は足場になっており、シャワースペースも兼ねたスイミングプラットフォームとなっている。そこからステップを登るとラグジュアリーなアウトデッキがお出迎え。ここに設置されているシートはかなり大型で、6人がゆったり座れるサイズとなっている。

コンセプトは「アウトデッキとキャビンとの一体化」であり、船内につながる入り口とドアは広く作られている。アウトデッキにバーベキューグリルや製氷機が設置されており、入り口を開放すれば、広いスペースでバーベキューやパーティを楽しむことができる。もしも調理の煙や匂いをキャビンに侵入させたくなければ、ドアを閉めることでアウトデッキとキャビンを仕切ることだってできる。

ゴージャスなインテリアには随所にレクサスの「L」をイメージしたデザインが施されているのが特長。これはイタリアのヨットデザイン会社、Nuvolari Lenard(ヌヴォラーリ レナード社)とのコラボレーションで実現したという。

室内のいたるところにデジタルスイッチを用意され、また無線接続されたiPadでもライトやブラインドなどをすべて操作できる。収納式のテレビに回線を繋げればディスプレイ代わりにしてリモートワーク、「洋上オフィス」に早がわりというなんともゴージャスな空間の出来上がりである。プライベートも仕事にも対応できるサードプレイスとして活用できるという。

階段を降りればオーナーズスイート、VIPルーム、ゲストルームの3部屋が用意され、ゲストルーム以外の各部屋にシャワールームも完備されているから驚きである。

画像: オーナーズスイートには大きなベッドが設置。写真では見えていない手前のスペースにデスクやソファ、クローゼットやトイレ、シャワールームも完備した広々空間が広がっている。

オーナーズスイートには大きなベッドが設置。写真では見えていない手前のスペースにデスクやソファ、クローゼットやトイレ、シャワールームも完備した広々空間が広がっている。

エクステリアはレクサスの車両を担当するデザイナーが作成した原案を元に、ヨット専門のデザイナーが作り上げたもの。ラグジュアリークーペのルーフラインを思わせる美しい流線形のデザインは、ひと目でレクサスブランドであることを印象づける。デザインを損なわず使い勝手の良い印象を受けた「LY650」。「超」がひとつでは足りないほど高級なモデルであり、隅々まで見てみると6億円(オプション込み)という価格に納得、というか圧倒されてしまう内容だった。

This article is a sponsored article by
''.